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ベトナムニュース【社会】ホーチミン市で1杯1000VNDを続ける人情お粥店

(C) VNEXPRESS

ホーチミン市6区にあるレ・コン・ミンさん夫妻が営むお粥店は、20年近くにわたって1杯1000VNDの価格を維持して続けており、多くの貧しい人々のお腹を満たしてきた。

5月17日の午後、ホン・トゥイさん(50歳)は6区ファン・バン・コエ通りの路地の中にあるお粥屋に軽食を取りに来た。トゥイさんは白粥とエビの甘辛煮を注文した。「これ全部でも1万VND行かないくらいで、白粥だけなら1000VNDなのよ。」とトゥさんは話し、注文した食事を見せてくれた。

このお粥屋のオーナーはトゥイさんの隣人であるレ・コン・ミンさん(68歳)とグエン・ティ・キム・フーンさん(55歳)夫妻だ。以前ミンさんは石材職人として働いていたが、仕事が大変な割に収入は少なかった。妻が二人目の娘を出産したときにミンさんは仕事を辞めて、妻と一緒にお粥屋を始めた。

ミンさんによると、店は小さくメニューも特別なものはなかったので、店を始めたころはあまり売れず、家族全員でご飯の代わりにお粥を食べることもあったそうだ。「この地域に住む人の大部分はワーカーさんや学生さんです。なのでリーズナブルな価格で提供する必要がありました。でも、その後は徐々に店の売り上げは安定していきました。」とミンさんは話す。

最初の頃、ミンさんは白粥一杯500VNDで販売していたが、500VND紙幣自体がほとんど流通しなくなり、物価も上がってきたのでミンさん夫妻は一杯1000VNDに値上げした。ただし、白粥の副菜となる豚の甘辛煮、漬物、塩漬け卵などは2000~1万VND程する。

お粥屋の『ここにおいで (Về đây em) 』という店名もお客さんから好評だ。この店名は、言葉の響きが優しくて可愛いいということでミンさんが決めた。妻もこの名前に異論がなかったので、20年近くこの店名で営業している。

店の広さは15㎡ほどで玄関ポーチを改装したものだ。店には大きなテーブルが設置され、白粥、調味料、ライム、唐辛子などが置かれ、一度に5人までが座って食事できるようになっている。

(C) VNEXPRESS

家の中には夫婦が調理する場所があり、毎日4㎏の白米に相当するお粥を作っている。ミンさんによると米特有の香りを残したまま柔らかくするために1時間以上煮込む必要がある。いつでも熱いお粥が食べられるように、鍋を乗せている練炭は常に赤くなければならないそうだ。

この店の営業時間は毎日15時から20時までとなっているが、通常はそれより早く売り切れる。近所の人はもとより、他の多くの地区からも1000VNDのお粥の味を試したくて多くの客が来店するからだ。

しかし、注文があればいくらでも売るというわけでもない。数年前、この店のお粥が安いと聞いた人が500人分を注文したが、ミンさんは断った。ミンさんは、もしすぐに売り切れてしまったら、いつも来てくれるワーカーやバイクタクシードライバー、宝くじ売りの人たちにお粥を食べてもらえなくなることを心配したのだ。

妻のフーンさんは、安くお粥をできる理由として、家賃を払う必要がないことと、ガスではなく練炭で調理しているからだと説明してくれた。「もちろん利益はありますが、そんなに多くはありません。でも毎日売り切れですよ。値段を安くして、お客さんが喜んで食べてお腹いっぱいになってくれれば満足なんです。」とフーンさんは話す。

ミンさん夫妻によると現在では、子供達も大きく成長し、生活も安定している。ミンさん夫妻にとっては、お粥で利益を上げるかどうかは重要ではなく、貧しい労働者の人たちを少しでも助けることが出来ればそれが何よりもの喜びだ。

「大盛にすれば値段が上がりますが、うちでは追加料金はもらいません。この店を愛してくれれば、それで十分です。長年この商売をやってきたので、店を辞めると淋しくなります。なので、これ以上続けられないと思うまでは、頑張ってこの店を続けますよ。」とミンさんは話してくれた。

出典:20/05/2022 VNEXPRESS
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