ベトナムのGDP(国内総生産)は2000年代初頭から7%前後で成長し、2008年のリーマンショック後は下がるものの、この数年は再び7%前後の勢いとなっています。
ベトナムの2018年の実質GDP成長率は7.1%でした。この数字は東南アジアでトップクラスで、減速した中国の6.6%を上回っています。
1993年から2018年の四半世紀で、ベトナムGDPは約18倍の約2400億ドルに増えています。
経済成長の要因には、FDI(海外直接投資)の拡大、過去最高の外貨準備高、旺盛な個人消費、輸出の増加、ベトナムドンの為替安定、CPI(消費者物価指数)の安定などが挙げられます。
一方の課題では、外国企業依存の輸出構造、工業化のための裾野産業の未成熟、インフラの未整備、公的債務残高、民間金融機関の不良債権率などがあります。