ダナン市は、市内のCOVID-19感染状況が制御出来ていることを受けて、国内及び海外の観光客の誘致を徐々に進めたい考えだ。
10月13日にダナン市観光局のチューン・ティ・ホン・ハイン局長は、ダナン市人民委員会に対して国内と海外の観光客を受け入れるための2つの試験案を提出したと述べた。
それによると、ダナン市は11月から2グループの海外からの観光客を受け入れる。1つ目のグループは、仕事または親族訪問を目的としたビジネスマンか越僑のグループだ。このグループの乗客は保健省のガイドラインに従って隔離される。
2つ目のグループは、海外旅行規制を緩和し、ワクチンパスポート制度を導入している一部の国を対象にしたツアー観光客グループで、主に韓国とロシアをターゲットとしている。「私たちの得た情報では、韓国政府はベトナム旅行から帰国したツアー客に帰国時の隔離措置を適用しないそうです。」とハイン局長は話す。
韓国の旅行会社は、ダナン市観光局と交渉を続けており、1週間に2つのツアーで200人の観光客を訪問させる案を提案している。ロシアについても旅行会社から連絡が来ており、1ヶ月に2000~4000人のロシアからの観光客をダナンへ送り出すことが可能だと伝えてきている。
ダナン市の観光業界は、政府が国際線の往来再開を認め多くの観光客がダナン市に戻ってくることを期待している。2022年にはダナン市で新規航空路線の誘致などを目的とした国際イベントRoutes Asia 2022も開催される。
国内観光客についても10月20日からダナン市はダナン市民を対象にした市内観光を再開させる。その後、11月からは国内の一部の地域との間で”バブル方式”での交流ツアーを実施する予定で、まずはクアンナム省とクアンニン省の間で実施されることになっている。政府が全ての活動再開を許可した際には、ダナン市は全国からの観光客を誘致したい考えだ。
COVID-19は、ダナン市の経済に深刻な打撃を与え、2021年1月から9月までのGRDPは前年比でマイナス1.25%となった。観光客も激減し、2021年1月から9月までの宿泊設利用者数は106万人で前年同期比48.4%のマイナスとなった。
ダナン市観光協会のカオ・チー・ズン会長よると、現時点でダナン市の観光産業従事者の80%が職を失い、旅行会社など90社以上が活動を停止している。ダナン市には観光産業を復活させるだけの潜在能力が残されており、政府の支援策を期待したいとズン会長は話す。
ダナン市では5月3日からこれまでに4931人の感染者が確認されているが、現在は基本的に感染制御に成功している。ダナン市では直近13日間連続で市中感染者が確認されておらず、市内の56の自治体のうち55の自治体がグリーンゾーンに指定されている。
ダナン市では、12月中に18歳以上の市民全員へ2回目のワクチン接種を完了させることを目標としている。
出典:13/10/2021 VNEXPRESS
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