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裾野産業の課題

裾野産業とは製造業において部品や材料を生産して、メーカーに納入する業界を指します。
自動車産業に代表される、大きなピラミッド構造の広い底(裾野)を支えているので、裾野産業と呼ばれます。
例えば、ボルト、ギア、シャフトなどの加工、金属やプラスチックの提供などで、ほとんどが中小企業です。いわゆる町工場を想像するとわかりやすいでしょう。

こうした企業から部品や材料を調達する割合を「現地調達率」と言います。JETROの調査によれば、ベトナム日系製造業の2019年の現地調達率は36.3%。つまり、多くを輸入に頼っているのです。
近隣諸国と比べると、マレーシアの37.8%と同じくらいですが、中国の69.5%、タイの60.8%よりもかなり低く、この数年あまり変化はありません。

輸入品が多いと製品の価格が高くなり、不具合があっても急な対応ができないので、製造業が伸び悩む一因となります。まさに「裾野」がカギなのです。
そこでベトナム政府は、技術力や品質が劣る裾野産業を様々な方法で支援しており、その結果なのか、この数年でベトナム企業が成長したという意見をよく聞くようになりました。

しかし、現地調達にはベトナム企業以外の日系、韓国系、台湾系など外資系企業からの調達も含まれます。上記の調査でベトナム企業だけからの現地調達率は、全体のわずか13.6%です。
上向きになりつつあるベトナム裾野産業の発展に期待します。

「サプライヤー」と呼ばれる製造業があります。例えば完成車メーカーに直接部品を納入する企業を1次サプライヤー、その企業に納入する企業を2次サプライヤーと呼び、3次、、4次……と続きます。数字が大きくなるほど裾野産業に近づきます。