日本企業にとって、これまで3回のベトナム投資(進出)ブームがあると言われています。
第1次のブームは、アメリカの対ベトナム経済制裁が解除された1994年ごろからです。
1986年に市場経済化のための「ドイモイ」(刷新)政策が始まり、海外企業からの投資が徐々に始まりました。
製造業向けの輸出減税や安価な労働力が魅力となり、日本の大手製造業が生産拠点を、ハノイを中心とした北部に作り始めました。
第2次のブームは、ベトナムがWTOに加盟した2007年前後からです。2000年の初めにホーチミンやハノイに証券取引所ができて、株価が上昇し、土地の値段も上がり始めました。
日本企業はやはり製造業を中心に、北部以外の南部や中部にも進出していきました。
2008年のリーマンショックで第2次ブームは終息しましたが、数年前からは第3次ブームが起こっていると言われます。
製造業では中小企業が中心に進出し、特に南部では幅広いサービス業の進出が増加しています。