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【新型コロナ】ハノイでF1の陽性化率が急上昇

(C) VNEXPRESS

最近になって、ハノイのF1の陽性化率が上昇していることが問題視されている。各専門家の分析によれば、F0の発見が遅れたり、過密状態の隔離エリア内で相互感染することで、ハノイのF1の陽性化率が以前の2倍近くにまで増加している可能性がある。

ハノイ市人民委員会のチュー・ゴック・アイン主席は、11月19日に現在のハノイ市のF1からF0への陽性化率が13%であり、以前の7%から約2倍に上昇していると発表した。具体的には10月11日から11月17日までにハノイ市で確認された8630人のF1のうち、1134人がその後F0となっている。

この13%という数字について、保健省予防医療局の元局長であるチャン・ダック・フー准教授は、以前よりもF1の陽性化率が上昇しているのには複数の原因が考えられると指摘する。

まず第一の原因として考えらるのは、以前よりもより厳密にF1を定義しているために、陽性率が上昇しているというものだ。2つ目に考えられる原因は、F0の発見が遅れているためにF1が感染し、陽性化率が上昇しているというものだ。3つ目の原因としては、隔離施設が過密状態に陥っているために、隔離施設内でF1がF0から感染しているというものがある。また、ワクチン接種が完了した人を中心に感染予防の意識が低下して5Kルールを遵守していないために、感染率が上昇しているという見方もある。

「上記の仮説はを立証するためには、具体的な研究をおこなって評価する必要があります。」と専門家は話す。

ハノイ感染症学会のグエン・ビエット・フン副会長は、F1が市中または集中隔離施設でF0から感染していることが、急速な感染率の上昇の原因だと考えている。中でも最も大きな問題は、隔離エリア内の相互感染だ。フン副会長は、例えば家庭内にF1がいる場合、厳格な隔離措置を実施することは非常に難しく、隔離エリア内の相互感染は避けられない問題であると指摘する。

ハノイ疾病予防管理センター(CDC)の統計によると、11月4日からハノイ市内の1日の新規感染者数は100人を超え続けており、300人近くとなっている日も少なくない。

ハノイ市人民委員会が11月19日に発表したデータによると、これまでにハノイ市では1120万回のワクチン接種が実施されている。このうち1回目の接種が610万人(18歳以上の人口の93.5%、全人口の70.3%に相当)で、2回目の接種が510万人(18歳以上の人口の79%、全人口の59.4%に相当)となっている。50歳以上の場合、1回目のワクチン接種率が82.4%、2回目の接種は69.5%となっている。

フー准教授は、行政当局は、今後の適切な対応方法を見出すために、ワクチン接種済の人と未接種の人の感染率、重症化率、死亡率についての具体的な統計データを作成する必要があると指摘する。

11月16日からハノイ市では試験的にF1の自宅隔離を実施している。フー准教授はこれは、集中隔離施設の負荷を軽減し、隔離エリア内の相互感染を減少させ、F1の経済的負担を軽減させ、更に隔離された人々の心理的な圧迫を和らげるために必要な対処方法だと指摘する。ハノイ市内の多くの家庭では施設として自宅隔離をおこなうのに十分な条件を備えている。また、各地域の医療システムと市町村レベルの保健当局も自宅隔離対象者を管理・追跡するのに十分な能力を備えている。

そのため、F1の自宅隔離措置は一つの解決策であるとフー准教授も同意する。フー准教授は、”ウイズコロナ”への方針転換をしたことで、感染者が増加したり、F1の陽性化率が上昇することはある程度予想されていたことだと話す。隔離エリアが過密状態になっている場合、F1を条件を満たしたうえで自宅隔離とすることは、F1がコミュニティや隔離施設でF0から感染する比率を低減させるのに効果的な対策だ。

ハノイで複雑な感染状況が多発し、市中感染者が増加している状況では、「市民の感染防止に対する意識を高いレベルに維持し続ける必要があります」とフー准教授は強調する。フー准教授は、市民に対してCOVID-19と安全に共存する上で、自分自身とコミュニティの安全を守るために常に5Kルールを遵守し、柔軟に対応する必要があると注意を促している。

出典:20/11/2021 VNEXPRESS
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