大雨、河川水位に比べて低い位置にある地盤、排水システムの未整備などがタンロン通りが浸水する主な理由だ。
5月23日から24日にかけてタンロン通りの一部が30㎝~60㎝浸水し、ハノイ市西部と中心部を結ぶ交通網に多大な影響が出た。この場所は何年にもわたって浸水被害が出ているが、未だに解決されていない。
ハノイ市排水処理会社のチン・ゴック・ソン副社長は、この状況に至った理由を次のように説明した。2日間に市内各所で例年の平均から見て異常ともいえる300~500㎜の大雨が降った。ハノイ西部は、まだ基本的な排水プロジェクトが完成していないため、50㎜未満の雨でなければ対応できない。「これほどの大雨であれば、西部地域が浸水するのは当然です。」とソン副社長は話す。
タンロン通りの埋設排水管は海抜4.9~5.2mだが、タンロン通りからの自然排水先であるニュエ川の水位は5月23日に5mに達した。つまり川の水位と排水管の位置がほぼ同じになったため、排水が上手くいかなくなり、水が逆流して周辺地域を浸水させたのだ。
ソン副社長は、現在タンロン大通りの排水はガー橋とニュエ川の水位に依存していると指摘する。雨が降ると水は自然に農業用水システムを通ってガー橋とニュエ川に流れ込む。計画によると、このエリアにはダオグエンポンプ場が設置される予定だが、まだ実現していない。
タンロン通りでの浸水被害を解決するためにソン副社長は、タンロン通りの下水整備に投資する機関を選定し、ダオグエンポンプ場を建設する必要があると述べた。
ハノイ市排水管理会社は、2022年にこれ以外にトーリック川流域8か所とカウバイ川流域2か所の合計10か所を洪水が発生する可能性がある場所と予測している。
ソン副社長は、トーリック川流域の洪水の原因は、主に関連プロジェクトの進捗の遅れにあると指摘する。例えばグエン・クエン通りだとリンクアン湖改修計画、ファン・ボイ・チャウ通りとリー・トゥーン・キエット通りの交差点でのハノイ駅との連結工事などだ。
カウバイ川とニュエ川の流域の場合は、排水システムが整備されていないことで浸水被害が発生している。
排水処理プロジェクトが実施されるのを待つ間、これらの地域でハノイ市排水処理会社は、雨季の前に河川を浚渫し、排水システムを維持し、排水管を清掃する。排水ポンプについては、いつでも使用できるように修理とメンテナンスを実施するとしている。
出典:24/05/2022 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作