8月25日までに感染状況を制御するために、ハノイ市は、130万件のPCR検査と200万件の簡易抗原検査による大規模スクリーニング検査を実施する。
このハノイ市全体への大規模スクリーニング検査の実施は、8月10日にハノイ市人民委員会によって発表された。
8月9日から17日にかけて、ハノイ市保健局は、感染リスクの高い『レッドゾーン』とされる地域で130万人を対象にPCR検査を実施する。これは主に、商店や市場で働く人、役場の職員、警備員など多くの人と接する機会の多い人が対象になる。
同時期に、ハノイ市では感染リスクの高い地域で200万人を対象に簡易抗原検査を実施する。この検査では、医療スタッフ、入院患者、販売店員、ドライバー、配達員、警備員などが主なスクリーニング検査の対象となる。
感染リスクの低い『グリーンゾーン』では、家族の中で最もリスクが高いと思われる人(多くの場所に出かけたり、多くの人と接している人、日常的に病院などの感染リスクの高い場所に出かけている人)が家族の代表として検査を受ける。
一方で、咳や発熱などの症状がある人に対しては、医療申告を受けてから、専門機関が検査を実施する。
大規模スクリーニング検査を実施するため、ハノイ市は、検査能力を1日20万件にまで拡大し、可能な限り迅速に検査結果を通知するとしている。他にも、ハノイ市では、政府機関、警察、軍隊および、民間の医療スタッフと各地域のボランティアスタッフなどあらゆる人的資源を動員して検査を実施するとしている。
ハノイ市保健局のチャン・ティ・ニー・ハー局長は、今回のスクリーニング検査は、これまでにない大規模検査であると述べた。ハノイ市保健局では、感染地域をゾーニングし、F0をコミュニティから隔離させ、F1を徹底的に追跡するという目的達成のために、可能な限り迅速にこの大規模検査を完了させると強い決意を見せている。
ここ数日のハノイ市内の1日あたりの平均感染者数は、60~80人程度となっており、場合によっては100人を超えることもある。その中には感染源の特定されていないクラスターも数多く含まれている。7月24日から8月7日までの第1回目の社会隔離措置後に、ハノイ市では社会隔離期間を8月23日まで延長することに決めた。
4月29日からこれまでに、ハノイ市では1915人の感染者が確認され、そのうち、市中感染者が1111人で、804人が隔離済みのエリアで確認となっている。
出典:11/08/2021 VN EXPRESS
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