ホーチミン市は、規制緩和に向けた計画に基づきレッドゾーンとオレンジゾーンの住人に対して7日間で簡易抗原検査を実施する。
これは、9月20日の午後に開かれたホーチミン市内のCOVID-19感染防止対策に関する記者会見で、ホーチミン市保健局のグエン・フー・フン副局長が明らかにした情報だ。この記者会見は、ホーチミン市の感染第4波による累計感染者数が33万6500人を超え、社会隔離措置が強化されてから29日が経過したことを受けて開催されたものだ。
フン副局長は、9月20日の朝にCOVID-19感染防止管理委員会がCOVID-19の検査継続と一部の感染防止対策に関する緊急文書3113号を発行したことを明らかにした。この文書は、首相の指示と社会隔離期間中の検査実施に関する保健省の公電に基づいている。
それによると、各区と県の人民委員会は、検査が感染を食い止める役割を果たしていることを確認し、迅速に検査を展開させる責任を負う。各自治体は、感染者を早期に発見して適切な治療をおこなうために、検査を加速させる。検査結果に基づき9月14日以降の各地域の感染リスクが再評価される。
具体的には、レッドゾーン(感染リスクが非常に高い)とオレンジゾーン(感染リスクが高い)は、直近14日以内に感染した人とF0から回復し退院した人を除いた全住民を対象に7日間で2日に1回のペースで3回連続の簡易抗原検査を実施する。
グリーンゾーンとイエローゾーンの場合は、世帯の代表者に簡易抗原検査を実施する。但し、世帯の代表者は前回の代表者とは異なる必要があり、ワクチン未接種でより多くの人と接触した人が優先される。但し、既にCOVID-19に感染したことがある人は対象外となる。
前回陽性反応が出た世帯では、次回以降の検査は実施しない。陽性者の家族は全員が隔離対象となり規定に従って健康観察がおこなわれる。家族の中で新たな陽性者が確認された場合、家の前に封鎖線が張られ、ドアの前に警告サインが表示される。
ホーチミン市COVID-19感染防止指導委員会は、各自治体に対して管轄エリアを小さく分割して、多くの検査チームを派遣出来るように地元の人材を動員するよう求めている。保健局は、市民に対して自分で検査サンプルを採取する方法を説明する。医療スタッフ又は、ボランティアスタッフは各家庭に検査キットを配布し、検査を監督し、結果を記録して統計結果を報告する。検査サンプル採取を担当するスタッフは、交差感染を防ぐために5Kルールを遵守し、殺菌消毒を行い、常に防護服を交換する必要がある。
検査が迅速に実施できるようにするため、ホーチミン市は9月30日までの検査について内務局を通じて政府に5000人の応援スタッフを派遣するように要請した。同時に青年団からも1000人が検査のサポートに動員される。
「統計によると、最初の頃は各世帯の25%しか自分で検査サンプルを採取することが出来ませんでした。しかし現在では、75~80%の市民が自分で検査サンプルを採取できるようになっています。」とフン副局長は話す。
記者会見で、ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)のグエン・ホン・タム副所長は、ホーチミン市内にはおよそ230万世帯が存在すると述べた。4回目の検査によって、ホーチミン市は約120万世帯をグリーンゾーンとニアグリーンゾーンに指定した。イエローゾーンは、30万世帯、オレンジゾーンは20万世帯、レッドゾーンは50万世帯となっている。今後の検査の結果によって、各ゾーンの世帯数は変化する。
ホーチミン市保健局によると、4月27日から9月15日までにホーチミン市は200万回近くのPCR検査と950万回の簡易抗原検査を実施している。
出典:20/09/2021 VNEXPRESS
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