専門家によるとCOVID-19抗原検査キットでは、、検査結果による病気の段階を通じて、ウイルス量をある程度推測することが可能とのことだ。
ホーチミン市疾病予防管理センター(HCDC)のボー・トゥアン・リン医師は、ウイルス量は、患者の血液または、分泌液の中に残存するウイルス量のことであると説明する。ウイルス量が多いということはウイルスが増殖中で感染させる可能性が高いことを意味する。ウイルス量の多寡は、通常PCR検査のCT値によって測ることができる。
CT値とは、分子生物学検査における閾値のサイクル(Threshold Cycle)のことで、テスターがウイルスの遺伝子物質の存在を検出できるサイクル数を意味する。CT値が高ければ高いほど、検査サンプルの中のウイルス量が少ないことになり、感染の可能性が低くなる。
無症状または、軽症のCOVID-19感染者の自宅療養過程で、ウイルス量は、一旦上昇し、その後自然に減少していく。
COVID-19が引き起こすウイルス量を反映した病気の進行段階は次の通り。
曝露段階:患者は、ウイルスに暴露されたばかり。この段階では、簡易抗原検査では、感染を確認できない。この段階は、ウイルスと接触してから24~48時間継続する可能性がある。
潜伏期:ウイルスが鼻咽頭分泌物に含まれ始め、簡易抗原検査でも感染を確認できるようになる。ウイルス量は2日目から4日目にかけて徐々に増加し、簡易抗原検査のTラインが濃くなってくる。この段階で、患者は伝染期間に入り、周囲の人へ感染させる可能性が高くなる。
感染段階:ウイルスの拡散能力は5日目と6日目に最も高くなり、簡易抗原検査のT線がC線よりも濃くなる。この段階は、10日目まで継続する。ウイルス量は、7日目から10日目にかけて徐々に減少していく。簡易抗原検査でC線よりもT線が薄くなっていく様子を確認することができる。
回復期:10日目以降、簡易抗原検査ではウイルスが検出できなくなる。つまり、患者は、もはや他人への感染の危険性が亡くなっていることを意味する。抗原検査の結果はこの時点で陰性となる。
リン医師によると、簡易抗原検査が陰性で、CT値31~36のPCR検査が陽性の場合は、それほど心配する必要はない。この陽性結果は、ウイルスは存在しているが、感染力は失われていることを示している。COVID-19感染者が回復しても、ウイルスは長ければ25日以上体の中に残っている可能性がある。
保健省は、1月末に自宅療養中のF0は、7日後に簡易抗原検査が陰性であれば、隔離を終了するというガイドラインを公表した。7日後の簡易抗原検査が陽性であれば、ワクチン接種済みの人は10日目、ワクチン未接種の人は14日目まで隔離を継続する。この場合は、最終日の検査は必要ない。
出典:11/03/2022 VNEXPRESS
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