2月26日の午後、クアンナム省でクーラオチャム島を出発した39人乗りの観光客船が転覆し、13人が死亡し4人が行方不明となった。
2月26日の午後2時ごろ、クーラオチャム島からクアダイ港に向かって乗客を運んでいた観光客船が岸まで約3㎞のところで、突然転覆し、2人の子供を含めた乗客全員が海に投げ出された。ほとんどの乗客はライフジャケットを装着していたとみられている。
沿岸警備隊、地元の漁船など30隻の船舶と400人近くが事故現場周辺の3平方キロメートルの範囲で救助活動にあたった。事故当時海は波が高く荒れており、気温は約20℃だった。
クアンナム省党委員会のファン・ビエット・クーン事務局長は、午後4時30分に会見を開き、これまでに34人の遭難者を発見し、そのうち10名が死亡、2人が危篤状態だと発表した。その時点で、大人3人と子供2人が依然として行方不明の状態だった。
午後6時半に、クアンナム省保健局のマイ・バン・ムーイ局長は会見を開き、死者数は13人まで増え、重症者1名が治療のためにダナン市に搬送され、4人が依然として行方不明だと発表した。
夜になって、行方不明者の捜索は一旦打ち切られた。クアンナム省人民委員会では、軍隊と協力してヘリコプターによる救出活動をおこなうとし、その後は転覆した船を回収して事故の原因を詳しく調査するとしている。
「事故の犠牲者の家族のことを考えると非常に胸が痛みます。我々は、この事故を重く受け止め、観光客の安全確保についてこの事故の経験から多くを学ぶ必要があります。」とクーン事務局長は述べた。
海岸には多くの人が集まり救助活動を見守り続けた。
同日の夜、ファン・ミン・チン首相は、クアンナム省警察に対して事故の原因を至急調査するように指示した。全国交通安全委員会は地元当局と協力して、事故の原因と責任を明確にするため、現場に担当者を派遣した。
クアンナム省人民委員会には、事故の救助活動に関して、あらゆる人員と設備の動員権限が与えられ、重症者の救助のために最善の医療が提供される。
この事故は寒気の影響を受けた荒れた海で発生した。先週、南シナ海では強い風が吹き、波の高さが2~3mに達していた。クアンチ省からクアンガイ省までの海域でも、貨物船や漁船など12隻が遭難し、12人が行方不明となっていた。
クーラオチャム島はホイアンの沖合18㎞に位置しており、観光客船で15分ほどで島に渡ることができる。この海域には大小8つの島に3000人が暮らしており、中部で最も美しいビーチとして、国内外から多くの観光客が訪れていた。
出典:26/02/2022 VNEXPRESS
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