ハノイ市が感染防止対策を首相指示16号から15号へ緩和したことを受け、ファップバン-カウゼ―高速道路には、仕事のためにハノイに戻ってくる市民の車両によって長い渋滞が発生した。
9月22日の午後、ハノイ市内の入り口に設置されたファップバン-カウゼ―高速道路の検問所には、医療申告手続きをおこなおうとする市民による長い行列が出来ていた。
検問所で対応にあたった医療スタッフによると、13時から14時までの1時間で500人以上が医療申告手続きをおこなったとのことだ。そのうち300人ほどはオンラインによる申告で、残りは紙ベースでの申告であった。
9月22日は、ハノイ市が首相指示16号を適用したことによって活動停止となっていたファップバン-カウゼ―高速道路の料金所が再開された最初の日となった。管理会社は8車線をオープンさせ、そのうち4車線を貨物輸送車両専用とし、残りの4車線を一般車両用とした。
検問所で対応にあたったハノイ交通警察14部隊のグエン・アイン・トゥアン副隊長によると、ハノイ市が首相指示16号を適用している間は、貨物輸送車両のみが通過していたが、ハノイ市が規制を緩和したことで、今日は一般車両の通行が急増したと説明してくれた。「検問所を通過する一般車両の数は増えています。皆さん仕事のためにハノイに戻ろうとしているのでしょう。」とトゥアン副隊長は話してくれた。
検問所を通過できる条件に付いて、トゥアン副隊長は、現在首相指示16号が適用されているエリアの住民はハノイ市に入ることはできないと話す。「それ以外であれば、企業や政府機関の発行した外出許可証とPCR検査の陰性証明書が提示できれば、検問所を通過できます。」とトゥアン副隊長は話し、今日は自家用車の通行量が非常に多いので、警察では作業をスピードアップさせるために新たに2名の警察官を増員する必要があったと教えてくれた。
検問所を通過する一般車両は、道路通行料を支払った後で、交通警察に外出許可証を提示する。適切な書類を提示できた市民は、20m先にある医療申告エリアに車を止めて、医療申告をおこなう。
医療申告エリアで市民は事前に作成した申請用紙かQRコードを提示する。ハノイに入る条件を満たしている市民は、ハノイ市内での検問所を通過できるように腕にスタンプが押される。
2か月ほど実家に戻っていたというナムディン省からきたナムさんは、「ハノイ市が首相指示15号に切り換えたので、会社から仕事に戻るように連絡があり、ハノイに戻ってきました」と話してくれた。
「大分前に会社から外出許可証を発行してもらいましたが、コピーが手元にありませんでした。でも携帯で撮った写真を見せたら当局の人は、医療申告に行くことを認めてくれましたよ。」とナムさんは説明する。
ファップバン料金所管理事務所の統計によると、9月22日にこの料金所を通過した車両は約3万5000台で、ハノイ市が首相指示16号を適用していた期間の平均通行量より1万台以上増加した。
ハノイ市警察の感染防止対策本部によると、9月21日の午前11時から22日の午前11時までに、ハノイ市内の22か所の検問所を1万8220台の車両が通行し、検問を通過した市民の数は2万4000人以上となった。これまで首相指示16号が適用されている期間の検問所通過人数は、1日あたり1万4000人から1万6000人程度であった。
ハノイ市では、9月21日の午前6時から、市内に適用されていた社会隔離に関する首相指示16号を15号へ引き下げていた
出典:22/09/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作