外国人向け電子識別アカウント、7月から全国で申請受付開始
2025年7月1日より、ベトナム公安省は、同国に滞在する外国人に対する電子識別アカウント(VNeID)レベル2の発行を全国で開始した。これにより、外国人がより安全・便利に行政手続きを行えるようになる。
外国人にとってのメリットとは?
公安省出入国管理局によると、ベトナムの国際化が進む中、外国人の長期滞在や就労、留学が増加しており、行政手続きにおける利便性・透明性・安全性の確保が急務となっている。
レベル2の電子識別アカウントを取得すれば、以下のような多くの利点がある:
- オンラインでの行政手続きが可能
- 銀行口座開設や賃貸契約などの本人確認に利用可能
- 公共サービスの利用や電子居住カードなどの合法文書の保存
- アプリ「VNeID」上での情報一元管理
このアカウントにより、外国人個人の「電子ファイル」が作成され、公安当局が迅速かつ正確に身元確認や滞在管理を行えるようになる。これにより、外国人に対する不正の予防や権利保護にも寄与する。
レベル2電子識別アカウントの申請手順(5ステップ)
この手続きは、公安省出入国管理局および社会治安行政管理局が主導する。対象者はすでに永住カードまたは一時滞在カードを所持している外国人となっている。
申請手順は以下の5ステップで行われる:
- 申請者が出入国管理局へ出向き、申請を依頼
- パスポート等を提示し、所定の申請フォーム(TK01)を正確に記入し提出
- 担当官が情報を電子識別システムに入力、顔写真と指紋の登録を実施
- 出入国管理局が識別アカウント発行を上位機関へ申請
- 結果は「VNeID」アプリ、登録済み携帯番号、またはEメール宛に通知
受付は月曜~金曜の行政業務時間内。
審査期間は最短3営業日以内(すでに顔写真・指紋登録済みの場合)、最長7営業日以内。
この取り組みは、外国人に対して「利便性・安全性・信頼性」のある行政環境を整備し、ベトナムでの生活やビジネスを後押しすることを目的としている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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