急流に取り残された子どもたちを、農薬散布用ドローンで救出
2025年7月3日、ベトナム中部高原地域のザライ省で、農業用無人機(ドローン)を使って急流に取り残された子ども2人を救出するという劇的な出来事が発生し、SNS上で大きな話題となっている。
橋付近の中州に取り残された3人の子どもたち
事件が発生したのは、ラートゥイ郡ベームオン橋付近。昼頃、牛を放牧していた3人の子どもが川を渡ろうとした際、上流から突然大量の水が流れ込み、川の中州に取り残された。住民が助けを求めて叫ぶ中、現場近くでサツマイモ農場を管理していたチャン・バン・ギア氏が、農薬散布用に使用していたドローンを活用し、即座に救出を開始した。
ドローンが命綱となり、子どもたちを岸へ導く
ギア氏は、農業用ドローンの下部にロープを取り付けて川へ飛ばし、無事に2人の子どもを岸まで引き寄せることに成功した。3人目の子どもは、地元住民が手漕ぎボートを出して救出した。
救出の様子は周囲の住民が撮影しており、SNSで拡散され大きな反響を呼んだ。
地元当局が「動画の子どもたちは地元住民」と確認
ラートゥイ郡人民委員会のファム・バン・ドゥック主席は、「SNSに投稿された動画は事実であり、登場する子どもたちはいずれも当郡に住む住民である」と正式に確認した。また、ギア氏についても、現地で農地を借りて農作業を行っていた人物であり、非常時に冷静かつ迅速な対応を行ったと評価した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN