7月5日夜、ダナン市で激しい雷雨が発生し、市内の複数の幹線道路や住宅街が深刻な冠水に見舞われた。これにより多くの車両が立ち往生し、交通は混乱。50代男性が排水路に流されるも、幸い無事に救出された。
交通警察や軍、救助隊などの関係機関は、市内各地の浸水箇所で懸命な対応を行った。ダナン市警察交通課のファン・タン・ホン上級中佐によれば、冠水は短時間の豪雨によるもので、特に市内中心部のヌイタイン通り、チャンフー通り、ハムギー通り、グエンバンリン通りなどでは20~30cmの冠水が確認されたという。
交通警察が現場に出動し、通行の誘導やエンストしたバイクの押し出しを手伝うなど、市民の安全確保に努めた。住民の一人であるボー・ティ・アイン・トゥーさんは、「会社からの帰宅途中に豪雨に遭い、ヌイタイン通りが冠水していたので遠回りせざるを得なかった」と語った。
また、市内の一部地域では排水が追いつかず、住宅への浸水も発生。軍の地方指令部も対応に乗り出し、床上浸水した世帯の避難や家財の高所移動などを支援した。
午後7時頃には、ホアカイン区内のアウコー通り付近で、50代男性が原付バイクで通行中に冠水した排水路に流される事故が発生した。男性は約30メートル流された後、運よく水路脇の草むらにつかまって難を逃れたが、バイクは濁流に流された。
通報を受けて消防・救助隊が急行し、約15分後に男性を無事に救出。命に別状はなかったが、事故の衝撃からショック状態に陥っていたという。
現在も市当局は冠水地域の再点検と住民支援を続けており、ダナン市は市民に対し「豪雨時には不要不急の外出を控え、天気情報や道路冠水情報に注意して安全を確保するように」と呼びかけている。
今後も数日間は夕方以降に大雨が発生する可能性があり、引き続き警戒が必要である。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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