ホーチミン市都市鉄道管理委員会(MAUR)は、ホーチミン市中心部と旧ビンズン省エリアを結ぶ2本の新たな都市鉄道路線の整備に向け、投資準備業務の実施と資金配分について、ホーチミン市人民委員会に要請した。
2路線合計で100兆VND規模の巨大プロジェクト
計画されているのは、メトロ1号線の延伸と、メトロ3号線と接続する新路線の2本で、いずれも旧ビンズン省当局が調査・立案したものだ。うち、1号線区間延伸案は既に中央政府と国家評価評議会に報告されており、調査が進行している。
1号線の延伸区間(ビンズン・ニューシティ〜スイティエン)は全長29.01km、計17駅の高架駅を設け、既存のロンビン車両基地を共有する予定だ。総事業費は46兆7250億VND(約2657億円)を見込んでいる。
一方、新たに計画された路線(トゥザウモット〜ホーチミン市)は全長21.87kmで、13駅を設置する予定だ。終点の旧ヒエップビンフオック地域で、ホーチミン市のメトロ3号線と接続するもので、総投資額は約53兆VND(約3000億円)が予定されている。
法改正で地方都市の主導が容易に
2024年改正の公共投資法および2025年施行の新鉄道法により、都市鉄道(メトロ)は「地方鉄道」と位置付けられ、地方自治体がグループAに該当するプロジェクトについて自ら判断・調整できるようになった。
この法改正を受け、1号線延伸プロジェクトはすでに政府への報告を終えており、国会承認前段階となっている。一方、新路線については、現時点で投資方針決定手続きは未実施状態だ。
MAURはこの2路線について、同委員会が準備業務を担うこと、さらにホーチミン市財務局が中期公共投資計画(2021〜2025年)および2025年分での資金確保を進めるよう要望している。MAURでは、まずは各路線に100億VNDずつを配分し、調査や環境影響評価、実現可能性調査を進めるとしている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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