定例政府会議に向け準備進む
8月4日午後、ファム・ミン・チン首相は政府常任会議を主宰し、2025年7月までの経済社会情勢、公共投資資金の配分と執行、国家目標プログラムの進捗状況などについて議論を行った。
多方面で前向きな変化、新たな成長エンジンを模索
会議では、世界経済が依然として不安定な状況にある中、ベトナム政府が柔軟かつ果断な対応を取ってきたことが報告された。政府は、法制度上の課題の解決や地方行政の円滑な運用を重視し、3つの戦略的突破口と4つの柱となる政策の推進に取り組んでいる。
チン首相は、2025年通年の経済成長率を8.3〜8.5%に設定し、各省庁や地方自治体、国営企業に具体的な目標を割り当てた。
経済指標が改善、PMIも好転
2025年7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.4と、4-6月期以来初めて50を上回り、景気拡大を示唆。新規受注の増加が追い風となっている。
また、経済全体も順調に成長を維持しており、マクロ経済の安定、インフレの制御、大型経済指標のバランス維持が続いている。
社会保障や災害復旧にも注力
7月には、戦傷者・戦没者追悼の日(7月27日)に合わせて、功労者支援活動が各地で展開された。政府は、26万4,500戸以上の老朽住宅の改修を支援し、計画の95.3%を達成した。
また、自然災害への対応として、ソンラ省、ディエンビエン省、ゲアン省には緊急支援金2500億VNDが割り当てられ、ディエンビエン省には100トンの米支援も実施された。
地方行政の機能強化と制度改革を加速
チン首相は、今後の課題として以下の点を挙げた:
- 地方行政二層モデルの円滑な運営
- 手続きの簡素化と権限委譲の促進
- 新たな成長源の模索(市場・製品・供給網の多様化)
- 地域ごとの課題への迅速な対応(インフラ、自然災害など)
さらに、「6つの明確化」の原則(人・内容・時期・責任・成果・権限)に基づいた政策実行の徹底を指示した。
歴史的節目の準備も指示
2025年の「8月革命」と「建国記念日(9月2日)」80周年に向けて、チン首相は、各種の式典や展示、インフラの起工・完成式典などを成功させるよう指示した。また、北部山岳地帯やメコンデルタ地域における地すべり・干ばつ・洪水対策の計画立案も進める方針である。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN