ホーチミン市、2025年までに国際客1,000万人目標
航空券・宿泊・食体験まで幅広い優遇
ホーチミン市観光局は8月19日、2025年末までの観光振興策を発表した。市内観光事業者と連携し、航空券割引、ホテル優待、グルメ体験など多彩なプログラムを展開する。これは、欧州12カ国を対象としたビザ免除政策(決議229)の追い風を活かすための試みだ。
目標は外国人観光客1,000万人、国内観光客5,000万人
観光局によれば、これらの施策を通じて2025年末までに外国人観光客1,000万人、国内観光客5,000万人、観光収入290兆VND(1兆6200億円)超の達成を目指す。
産業連携による観光商品開発
ベトトラベル(Vietravel)のゴー・ミン・クアン海外市場本部長は、「競合であるタイの低価格優位に対抗するには、業界横断での連携が不可欠だ」と指摘する。特に、ビザ免除12カ国向けのマーケティング強化と、無料ウォーキングツアーの導入拡大を提案した。
また、ホーチミン市料理協会のグエン・キー・チュン事務局長は、会員であるレストラン・ホテルの品質認証と、ビザ免除国をテーマにした定期グルメフェスの開催を計画している。
デジタル化と新体験の創出
観光局のグエン・ティ・アイン・ホア局長は、「デジタル技術の活用で利便性と独自性を両立する観光体験を提供する」と述べた。Travelokaとの提携により、総額4億ドン超のeバウチャーを含むキャンペーンを展開する予定で、さらに「グルメパスポート」を空港や地下鉄駅で配布し、双方向的な食文化体験を提供する。
7カ月間で観光収入約7,800億円超
ホーチミン市観光局によると、2025年7月に同市を訪れた観光客は約69万5,930人で、前年同月比75.3%増となった。
同年1~7月の累計では、延べ約2,200万人が訪れ、うち外国人観光客は約450万人に達した。外国人観光客数は前年同期比48%増と大きく伸び、年間目標の54%をすでに達成している。また、観光収入も140兆VND(約7,800億円)超となり、通年目標の54%に達している。
健康・美容分野の優待も初導入
ホーチミン市観光局宿泊管理課のボー・ゴック・ディエップ課長は、美容・健康プロモーションが初めて導入されると発表した。マッサージ、スキンケア、肩・首ケアなどが含まれ、飲食・宿泊の優待も拡充させる。9月からはVietnam Airlinesの東南アジア路線利用者向けに15~20%の航空券割引も実施される。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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