世界平和指数(Global Peace Index)の最新ランキングが発表され、ベトナムはアジア太平洋地域で最も平和な国・地域のトップ10に入り、東南アジアではトップ3に位置付けられた。
世界163か国を対象に評価
この指数は経済・平和研究所(IEP)が作成したもので、世界163の国と地域を対象に、社会の安全保障、国内外の紛争の度合い、軍事化の水準といった基準で評価している。
報告書は「紛争や不安定な時代において平和を築く鍵は『積極的平和』であり、それは平和的な社会をつくり維持する態度・制度・構造を意味する」と強調。積極的平和はGDP成長率の高さ、低金利、社会福祉制度の充実度、危機回復力と相関があるとしている。
ベトナムは世界38位にランクイン
ベトナムは「世界で最も平和な国・地域」カテゴリに入る62か国のうちの一つとされ、今年は世界ランキングで38位(1.721点)だった。前年から1つ順位を上げており、ポーランドと同点であった。
アジア太平洋地域(中東を除く)のトップ10は以下の通り。
1位:ニュージーランド
2位:シンガポール
3位:日本
4位:マレーシア
5位:オーストラリア
6位:モンゴル
7位:ベトナム
8位:台湾
9位:韓国
10位:東ティモール
続いてラオス、インドネシア、タイ、カンボジア、中国、フィリピン、パプアニューギニア、北朝鮮、ミャンマーの順となっている。
世界最上位はアイスランド
世界で最も平和な国には、火山や温泉、雄大な自然で知られるアイスランドが再び選ばれた。その他トップ10には、アイルランド、ニュージーランド、オーストリア、スイス、シンガポール、ポルトガル、デンマーク、スロベニア、フィンランドが入った。
世界では紛争が増加傾向
2025年版の報告書によると、世界は現在「暴力的紛争の危機」に直面しており、2023年以降に国家間で発生した紛争は59件に達し、第二次世界大戦終結以来最多となっている。
アメリカは128位に低迷
一方、アメリカは軍事化の水準が高いことから128位と低順位にとどまり、ホンジュラス、バングラデシュ、ウガンダを下回った。ランキングの下位には北朝鮮(149位)、イスラエル(155位)、ウクライナ(162位)、ロシア(163位)が並んでいる。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN