家族のリビングに広がるYouTube
YouTubeはもはや個人の娯楽習慣にとどまらず、ベトナム人の生活に不可欠な存在となっている。特に家庭のリビングでテレビを通じて視聴されるケースが急増している。
3300万人以上がテレビで視聴
YouTube Works Awards Vietnam 2025で発表されたデータによると、2024年6月時点で 3300万人以上のベトナム人がテレビでYouTubeを視聴。ログインユーザーの平均視聴時間は1日4時間を超える。
Z世代が牽引する利用拡大
YouTubeは18~29歳のオンライン人口の93%以上にリーチしており、特にZ世代関連の視聴時間はわずか1年で125%増加した。彼らは娯楽だけでなく、ファッション、グルメ、旅行、買い物、学習まで幅広い目的でYouTubeを活用している。
広告効果はテレビの約3倍
グーグル・ベトナムのマーク・ウー社長は「YouTubeは広告プラットフォームであると同時に、コミュニティとビジネスをつなぐ場」と強調。調査では YouTube広告のROIはテレビ広告の2.9倍 に達し、他のSNSに比べても少なくとも1.2倍優れていることが分かった。
YouTube広告を見た人は、ブランド検索を行う確率が20.8%高く、特にYouTube Shortsは他のプラットフォーム以上に口コミ効果を生み出している。
CHIN-SUの成功事例
調味料ブランド「CHIN-SU」は、テレビ接続型YouTubeのホーム画面を独占する「Living Room Takeover」を活用し、ブランド検索が23%増、購入検討が15%増、購入決定が7%増という成果を収めた。
クリエイター経済の広がり
企業だけでなく、ベトナムのクリエイターにとってもYouTubeは収益機会となっている。収益が「10桁ドン」に達するチャンネル数は前年比35%以上増加している。歌手ホア・ミンジーのように、音楽を通じて文化を広め、若い世代に創作のインスピレーションを与える例もある。
消費者にも利益
YouTubeの成長はブランドやクリエイターだけでなく、消費者にも恩恵をもたらしている。多様なコンテンツを楽しみつつ、直感的に商品やサービスを発見できる新しい消費体験が広がりつつあるからだ。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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