ホーチミン市警は、麻薬密売組織「ゴールデントライアングル麻薬事件」に関与しつつも自主的に通報しなかったとして、人気SNSインフルエンサーのレ・ファム・ヒウ・リー(通称リー・メオ、24歳)を指名手配した。リーはクアンナム省出身でホーチミン市の高級マンションに居住していた。
SNSで華やかな生活を公開
警察は以前、リー容疑者に対して逮捕状を請求していたが、リーは逮捕を恐れて逃亡した。リー容疑者は、SNSで数万人のフォロワーを持ち、豪華な生活を公開していたことで知られる。
大規模麻薬事件の捜査背景
今回の指名手配は、2024年初めにホーチミン市と全国で大規模に調査された麻薬事件に関連している。捜査では、過去に前科がある武装集団の存在が確認され、主要メンバーにはレー・タイン・トゥ(通称 トゥ・コー) や ファン・コン・チャイン(43歳) が含まれていた。
麻薬の押収と容疑者の逮捕
2024年2月22日、同グループがカンボジアからホーチミン市に運搬した麻薬の押収作戦が行われ、チャインらが逮捕され、約8kgの麻薬が茶葉に偽装されて発見された。捜査はバリア・ブンタウ省など他地域にも及び、ファン・バン・チュン(28歳)やライ・ビー・ティエウ(26歳)も逮捕された。

「トゥ・コー」の抵抗と銃の誤作動
重要な捜査対象であったトゥ・コーは、警察が自宅に接近した際に逃走し、逃走中に拳銃の引き金に指をかけたが、弾が詰まり発射されなかった。制圧の際に銃が誤作動し2発が発射されたが、幸い負傷者はなかった。
リー・メオの関与
トゥ・コーは麻薬の受け渡しを認めたが、リー容疑者については、警察が麻薬取引の存在を知っていたと認定したものの、自ら通報した形跡はない。リー容疑者は麻薬取引に直接的に関与した形跡はない。
麻薬証拠の回収
容疑者が麻薬をトイレに廃棄した疑いがあり、警察は約800立方メートルの排水を吸引して分析。複数種類の麻薬成分が検出され、事件の重要証拠となった。
当局からの呼びかけ
ホーチミン市警察は、リー容疑者に対し早期の出頭を呼びかけ、法による寛大な処置を受けるよう求めている。また市民や関係機関には、リー容疑者を発見または拘束した場合、直ちに警察まで通報するよう要請している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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