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【交通】2030年以降、ホーチミン市に国際空港は残らないのか

タンソンニャット空港のバゲージクレーム
(C)THANH NIEN

ベトナム民間航空局が建設省に提出した報告によれば、今後の空港運営の分担方針として、2030年以降はホーチミン市のタンソンニャット国際空港から国際線が姿を消し、すべてロンタイン国際空港に集約される見通しである。

国際線の移管スケジュール

当局の提案では、2025年から2030年にかけて段階的に国際線を移管する。

  • 2026年6月~10月にかけてロンタイン空港が正式に運用を開始し、当初は欧州・米州・オセアニア路線を優先的に移管する。
  • 2027年にはアフリカ、中東、南アジア、中央アジアの路線を追加。
  • 2027年後半から東北アジア・東南アジア路線を移行し、最終的に2030年までに、タンソンニャット空港に残る国際線は「1,000km未満の短距離路線」のみとなる。

航空会社・利用者への影響

ロンタイン空港はホーチミン中心部から約40km離れており、アクセス時間やコストの増加が懸念される。特に、ラオスやタイなど近隣諸国への短距離便を利用するビジネス客や観光客にとっては大きな不便となる見通しだ。
また、ベトナムの航空会社にとっても、国内線はタンソンニャット、国際線はロンタインと運用を分けることは、機材運用や接続便調整に負担をもたらす。

経済面での懸念

専門家は、国際線がすべてロンタインに移ることでホーチミン市の国際的な地位や経済に打撃を与える可能性を指摘している。特に、ASEAN諸国との短距離国際線は出張客や観光客が多く、利便性低下は観光収入や投資誘致に影響する恐れがある。
一部の専門家は、少なくとも東南アジア路線はタンソンニャットに残すべきだと提案している。

ロンタイン空港を軸とした地域発展戦略

一方で、別の見方もある。東南部全域を一体的に発展させるには、ロンタイン空港を戦略的ハブとする必要があるとの意見だ。交通インフラの整備が進めば、ホーチミン市は引き続き金融・サービスの中心都市としての役割を果たしつつ、ロンタイン空港を国際的な航空ハブとして発展させることが可能だという。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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