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【経済】日本でベトナム産ナマズの需要拡大 CPTPP追い風に競争力強化へ

ベトナムのパンガシウス加工工場
(C)TUOI TRE

日本でベトナム産ナマズの需要が急増

日本市場でベトナム産ナマズ(パンガシウス)の需要が急速に伸びている。これにより、ベトナム水産業界は大きな商機を迎えているが、同時にロシア産白身魚との競争も激化している。

ベトナム水産物輸出加工協会(VASEP)によると、2025年1〜9月のベトナム産ナマズ輸出額は3,400万USDに達し、前年同期比14%増となった。9月単月では12%増加し、天然魚(スケトウダラやタラ)の漁獲量減少に伴い、輸入需要が一段と高まっている。

主力は冷凍フィレ製品、日本の白身魚市場で存在感

このうち、冷凍ナマズフィレが主要輸出品で、約3,000万USDを占め、前年比11%増を記録した。
現在、ベトナムは日本への白身魚輸出で米国・ロシアに次ぐ第3位。日本国内では、アラスカ産スケトウダラに次ぐ人気を持ち、スーパーマーケット、外食チェーン、加工食品業界などで代替魚として定着しつつある。

Kura Sushiでも採用 消費者の評価高まる

注目すべきは、ベトナム産ナマズが回転寿司チェーン「くら寿司」のメニューに新たに採用されたことだ。同社は日本全国で100店舗以上を展開している。日本の水産品商社の担当者は、「安全で品質が高く、価格も手ごろな魚を求める消費者が増えており、今後も需要は拡大する」と語る。

CPTPPが価格競争力を後押し

VASEPは、こうした成長の背景には、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)の効果があると分析する。
関税優遇措置により価格競争力が高まり、輸入業者にとっても安定した供給源として評価が高まっている。

ロシア勢との競争激化も課題

一方で、日本経済の低成長により消費者は「コストパフォーマンス重視」の傾向を強めており、ロシアが欧州市場減退を補う形でアジア向け輸出を強化している点は脅威とされる。特にスケトウダラやタラなどとの価格競争が激しくなる可能性があるという。

ベトナム企業に求められる次の一手

VASEPは、ベトナム企業に対し「加工度の高い製品開発」への投資を推奨している。具体的には、カット済みフィレ、衣付き魚、簡便包装商品などの展開や、トレーサビリティ・品質認証の強化によるブランド価値の向上が求められている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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