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【災害】台風15号接近で軍が総動員 「巨大な作業は軍でなければできない」住民が語る必死の堤防復旧

土嚢を運ぶ兵士たち
(C)THANH NIEN

住民を守るため、軍が雨の中で堤防復旧作業

台風15号の接近を前に、雨風の中で数百人の防空部隊の兵士が急ピッチで堤防の補修作業に当たっている。住民の安全を守るため、時間との競争が続いている。

相次ぐ堤防の決壊で集落が浸水

ザーライ省トゥイフック村(旧ビンディン省)を流れるハータイン川では、11月18日〜20日の歴史的豪雨により下流域の堤防が各所で決壊し、数千棟の住宅が浸水した。

バンホイ村では約90メートルの堤防が流失し、堤上のコンクリート道路も崩落した。ルアットレー村ではカット川の堤防が30メートルにわたり裂け、深さ5メートルの大きな陥没が発生、唯一の通行路である堤防道路が消失した。

水が防護壁を突破した地域では、住宅地に濁流が一気に流れ込み、建物が倒壊し、家畜や作物が流される被害が相次いだ。

「あの日の音が忘れられない」住民の恐怖

69歳のボー・ティ・タインさん(ルアットレー村)は、未明に大きな爆発音で目を覚ますと、すでに家の中に水が流れ込んでいたと語る。堤防が決壊したとの叫び声が上がり、すぐに中二階に避難したが、みるみる水位が上昇。深夜にカヌーで救助隊に救出された。

家に戻ると室内は泥に埋まり、生活用品のほとんどが使用不能。井戸水も汚染され、電気も復旧していない。
「堤防が壊れてから、家で寝るのが怖くて…。毎晩、親戚の家に避難しています」とタインさんは話す。

住民の生活は寸断、頼みの綱は軍の派遣部隊

堤防道路が失われたことで、住民は日常の買い物や通学にも不便が生じている。
住民のファム・ティ・ホアさんは「道がなくて歩くしかないし、私たちだけでは堤防を修復できません。こんな巨大な作業は軍隊でなければできない」と、軍の到着に安堵の声を上げた。

2カ所の決壊部には2万袋の土嚢が必要

第5軍区は台風の接近を受け、25日から防空旅団573の200人を現場に派遣し、そのうち100人が破損箇所2カ所の緊急補修に当たっている。

2カ所を埋め戻すには、約2万袋(総量600トン)の土砂が必要で、兵士たちは土を詰め、運び、積み上げ、締め固め、仮の防護壁を構築している。

旅団副政治委員のズーン・ティエン・ドアン中佐によると、ハータイン川の水が再び住宅地に流れ込むことを防ぐために全力で作業を進めており、「雨風が本格化する前に完成させることが必須だ」と語った。

作業は27日中に完了する見込みである。

若い兵士たちが泥に足を取られながら奮闘

旅団は堤防補修に加え、仮設道路の開通や泥の除去など住民の生活再建も支援している。兵士たちは泥に足を沈ませながら土嚢を肩に担ぎ、時に休む間もなく作業を続けている。

「住民を守るため、一刻も早く堤防を直さなければならない」
誰もがその思いで動いている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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