2025年外交総括会議に首相が出席
2025年12月29日午後、ファン・ミン・チン首相は、ベトナム外務省の2025年業務総括および2026年の方針・重点任務を展開する会議に出席した。
チン首相は会議で、2025年および2021~2025年の期間は、世界が「時代の転換点」とも言える大きな変化を経験したと指摘した。
不確実性が外交活動にも影響
チン首相によると、平和・協力・発展が依然として世界の大きな潮流である一方、予測不能で不利かつ不安定な要因が多く発生し、国家発展および外交活動に影響を及ぼしてきたという。
こうした状況下で、チャンスよりも困難や挑戦が多い中、ベトナムの外務省は高い決意、大きな努力、果断な行動をもって重要な外交成果を挙げ、国全体の成果に貢献した。
チン首相は「ベトナムは『逆風』を乗り越え、重要な成果を達成した」と強調した。
外交成果を示す「6つのキーワード」
首相は、外交分野の成果を以下の6つのキーワードで総括した。
- 「機構の簡素化」
- 「迅速な適応」
- 「効果的な創造」
- 「協力の拡大」
- 「地位の向上」
- 「発展の創出」
課題も率直に指摘
一方でチン首相は、外交分野には依然としていくつかの課題が残っていると率直に認めた。
具体的には、関係枠組みの潜在力を十分に引き出せていない点や、一部の省庁・地方間の連携が遅れ、新たな要求に対応しきれていない点を挙げた。
特に、GX、DX、科学技術、イノベーションといった新分野での協力が課題であるとした。
独立・自立外交路線の堅持を強調
ファン・ミン・チン首相は重要な教訓として、民族独立と社会主義路線の堅持、独立・自立、多角化・多様化を基軸とする外交方針、積極的な国際統合を継続する必要性を強調した。
また、国際社会における信頼できる友人、パートナー、責任ある一員としての役割を果たし、民族の力と時代の力を結合させる重要性を指摘した。
原則堅持と柔軟対応の両立
チン首相は、原則には断固として対応しつつも、柔軟で機動的な姿勢を維持する必要があると述べた。
団結によって力を生み、協力によって利益を確保し、対話によって信頼を強化することが重要であるとした。
あわせて、情勢を深く理解し、迅速かつ柔軟で効果的な対応を提言できる能力の重要性も強調した。
「戦略的主導権」を維持
今後、世界および地域情勢は引き続き急速に変化し、予測困難な影響がベトナムにも及ぶと予測されている。
首相は、①各国の政策調整の急速化と新たな戦争形態、②地域問題の顕在化、③政治・安全保障・経済・科学技術分野での新たな潮流という3つの大きな課題を挙げた。
こうした状況の中、党と国家は外交・国際統合が「先駆的で、重要かつ常時的」な役割を果たすことに大きな期待を寄せていると述べた。
2026年に向けた重点任務
チン首相は外務省および関係機関に対し、以下の6つの行動指針を徹底するよう求めた。
- 「忠誠・献身」
- 「自信・創造」
- 「胆力・柔軟」
- 「説得力ある交渉」
- 「最優先の成果」
- 「祖国第一」
安全保障と発展の基盤を強化し、複雑かつ突発的な国際情勢に対して戦略的主導権を維持することが求められている。
国際条約データベースを正式稼働
会議では、ファン・ミン・チン首相と関係省庁の代表が、外務省が構築・管理する国際条約データベースの開所式典にも出席した。
本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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