ファン・ミン・チン首相は、日本政府に対して2回目となる南北高速鉄道建設と調査についての支援要請をおこなった。
1月13日に政府官邸で日本の鈴木財務大臣と会談をおこなったチン首相は、上記の提案をおこない、同時にギソン石油精製プラントの資本構成の再構築と税関、証券市場など金融関連分野のデジタルトランスフォーメーションを中心とした管理、運用コンサルティング支援も要請した。
チン首相が、日本政府に対して南北高速鉄道の調査と建設の支援を要請するのは今回が2回目のことだ。2022年半ばごろにもチン首相は、日本の国際協力銀行の前田匡史会長に対して同様の提案をおこなっている。
この日の会談で、チン首相は、日本を常に重要な長期の戦略的パートナーだと考えており、日本が周辺地域と世界の平和と発展に積極的に貢献することを支持していると述べた。
日本はベトナムにとって最大のODA供与国であり、2番目に大きな労働力供給市場で、3番目に大きな投資国であり、4番目に大きな貿易相手国だ。ベトナムはこれまでにも様々なプロジェクトで日本の支援を受けている。
チン首相は、日本企業がベトナムでビジネスをおこなうことを奨励し、日本企業の活動を支援すると述べた。一部の日本の投資プロジェクトでは、プロジェクトの進行を早めるために政府によって便宜が図られている。チン首相は、両国の外交関係樹立50周年を迎える2023年に具体的な活動を期待すると述べた。
これに対して日本の鈴木財務大臣は、ベトナム側からの提案は、全て有意義なものであると回答した。日本側は、早急に解決策を提示するための調査と協力を進めたい考えだ。
南北高速鉄道建設プロジェクトは、2010年6月に国会に提出されたが、承認されなかった。2022年初頭に、交通運輸省から南北高速鉄道建設プロジェクトに関して、プレフィージビリティレポートが政府に提出された。
今回の交通運輸省の提案した南北高速鉄道建設プロジェクトは、全長が1559㎞で列車の運行速度は320㎞/hとなっている。計画では、新たな南北高速鉄道を旅客輸送専用とし、既存の南北統一鉄道が貨物輸送を担うことになる。このプロジェクトの総投資額は580億USD以上になると見込まれている。
一方で、2022年11月には計画投資省と交通運輸省は、運行速度180~225㎞/hで旅客と貨物を輸送する南北高速鉄道建設プロジェクトについて、調査することで合意もしている。
出典:14/01/2022 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作