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【社会】電力ピークに対応するため発電量の確保を指示

(C) VNEXPRESS

5月から7月にかけて北部で電力が不足するリスクに直面して、商工省のグエン・ホン・ディエン大臣は、関係機関に対して発電用の石炭と燃料を絶対に不足させないよう指示した。

グエン・ホン・ディエン大臣は、企業における国家資本管理委員会、ベトナム電力公社(EVN)、ベトナム石油ガスグループ(PVN)、ベトナム工業用石炭グループ(TKV)、国防省傘下のドンバック・コーポレーションとの会合を主催し、2023年の電力消費ピーク期間における国家電力供給計画について話し合いをおこなった。

EVNの幹部は電力消費量のピークとなる5月~7月にかけて、電力システムの運用は非常に厳しい状況に陥り、特に北部の電力システムは、1600MWから4900MWの電力不足によって、ピーク時の電力消費量に対応できない可能性があると述べた。

この状況を受けて商工省のディエン大臣は、関係各機関に対して発電用の石炭確保と電力の供給計画を厳密に実行するように指示した。「発電用の石炭や燃料を絶対に不足させてはならない」とディエン大臣は述べた。

関係各機関は天候による客観的な要因も克服する必要がある。ディエン大臣は、不注意によって電力不足を引き起こす責任感の無い個人や組織に対しては、厳格な処分を検討している。

EVNに対してディエン大臣は、いかなる状況であっても国の電力システムを確実に運営することに全力を尽くすよう指示した。EVNはさらに、電力システムの発電容量を増やすための移行期の再生可能エネルギープラントを含めた全ての発電施設を動員するための交渉を早急に纏めるよう指示された。同時に、EVNは締結済みの電力輸入プロジェクト契約に応じて電力の売買を促進させる必要がある。

ディエン大臣はPVNとTKVに対してEVNおよび、締結済みの契約と計画に基づいて発電所に石炭やガスを供給する業者と緊密に連携するよう指示した。同時にこれらの企業は、適切な発電所の修理とメンテナンス計画を立案し、発電に必要な石炭やガスの不足を絶対に発生させないように開拓と輸入を強化する必要がある。

PVN、TKVとドンバック・コーポレーションの担当者は、電力供給を安定させるために、石炭とガスの供給を最大限優先することを約束している。

EVNによれば、5月から7月にかけて水力発電量、発電用のガスと石炭の供給、電力の輸入量など全ての面で困難な状況が発生し、電力が不足するリスクがある。今年の気象予測も昨年ほど好ましいものではなく、多くの水力発電所の水量が例年の70~90%まで減少している。

発電量石炭供給についてTKVとドンバック・コーポレーションの供給能力は4600万トンで、承認された計画を600万トンを下回っている。特にEVNの各発電所では130万トンの石炭が不足している。石炭の追加購入は、市場規制や石炭受け入れインフラの問題によって難しく、各発電所で一時的に石炭不足が発生した。

ガスも同様に一部の主要なガス田が衰退期に張ったため例年より供給能力が減少している。2023年の推定産出量は56億㎥で、前年から13億㎥減少している。一方で、一部のガス田は開拓期間が長期にわたり頻繁に問題が発生しているため、発電用のガス供給に問題が生じている。

出典:14/05/2023 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作