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ベトナムニュース【交通】ホーチミン市メトロ1号線が人員不足で運行の危機

(C) VNEXPRESS

ホーチミン市メトロ1号線(ベンタイン-スオイティエン間)は、700人以上の運営とメンテナンスのスタッフを必要としているが、給与の財源が無く人員を集められない可能性がある。

この情報は、プロジェクトの完了を控えて、ホーチミン市都市鉄道1号線運営会社(HURC1)の運営資金を補填する手続きに関してホーチミン市が財務省に送った公文書に記載されていた。

HURC1は、ホーチミン市人民委員会直轄の100%国営企業として2015年に設立された。HURC1は、当初の資本金140億VND(約7800万円)を使い果たし、2021年8月から資金不足に陥った。過去2年近くの従業員の給料と社会保険は十分に支払われておらず、負債総額は67億VND(約3760万円)まで膨れ上がっている。

ホーチミン市人民委員会によれば、過去2年間でHURC1の従業員36人中21人が退職している。一方で、今年の年末までにはメトロの運営とメンテナンスのために706人を採用する必要がある。そのため、HURC1は、運行に必要な従業員を確保できないリスクに加えて、請負業者から、契約に基づいた技術移転トレーニングのために必要な人員が提供されないことで訴えられる可能性もある。

以前、ホーチミン市は、市の投資開発予算から2680億VNDをHURCの増資に充てることを首相に提案した。しかし、国営企業への増資は、当該企業が効率的に運営されている場合に限るとする規定のためにとん挫した。HURCは、事業運営が開始しておらず売上が無い中で支出のみが増加しており、効率的に運営されていると評価することができないのだ。

その後、レ・ミン・カイ副首相は、財務大臣に対して関連機関と協力して、3月8日までに政府がHURCの増資を決定する決議を発行できるように法的な調整をおこなうよう指示した。しかし、現在に至っても、この問題は未だ解決されていない。

メトロ1号線は、ホーチミン市初の都市鉄道プロジェクトで、総投資額は43兆7000億VND(約2457億円)。トゥードゥック市のロンビン車両基地と1区のベンタイン市場前を繋ぐ全長20㎞弱のプロジェクトで、現在94%が完了し、2023年末の運行開始が予定されている。

出典:06/04/2022 VNEXPRESS
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