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【不動産】ホーチミン市、オフィス需要に変化の兆し

(C) VNEXPRESS

CBRE VIETNAMが公表したレポートによると2020年のホーチミン市のオフィス需要は衰退の兆候を数多く示している。オフィスの空きスペースは、日々増加しており、COVID-19の感染拡大以前は、約4%であったグレードAオフィスの空室率も2020年末には18.1%に達した。またグレードBオフィスの空室率も9.1%と増加傾向となっている。
2019年に比べてオフィスの空室率が上昇しているのは、テナントが撤退したことと、より賃料の安いオフィスビルへ移ったことが主な原因と考えられている。2020年にCBREに依頼されたオフィス移転依頼の27%がオフィススペース縮小を希望しており、この傾向は徐々に高まってきている。

昨年、ホーチミン市郊外に完成したオフィスタワーの賃料は、1平米あたり23USDで、グレードAオフィスの平均賃貸価格の約半分に設定された。さらに、既存のオフィスビルでも、既存客が引き払ったスペースを埋めるために値下げをしているケースが増えている。オフィスオーナーが価格を維持しようとしても、結局は20~25%の値下げに応じざるを得ず、更にその他のサービスも付帯条件に入れなければならない状況だ。

COVID-19は、更にオフィスの需要構造も変えた。2018年、2019年には、オフィス需要のうち、コワーキングスペースの需要が拡大していたが、2020年にはこの需要が大きく減少した。また、CRRE VIETNAMの実績ベースでは、小売、eコマース、ITといった分野が取引全体の53%以上を占めるようになってきている。

企業の不動産戦略も以前とは異なってきている。以前であれば、社員は主にオフィスに集まって仕事をしていたが、現在では、社員の業務スペースに関する考え方はより柔軟なものに変化しており、様々な場所で仕事をおこなうようになっている。
PwCが実施した調査によると、企業はオフィス内の従業員密度を低減することに加え、オフィスとオフィス外を組み合わせたワークスペースの構築を促進する傾向が出ている。これにより、企業はオフィス賃料を節約しつつ、ビジネス活動の効率を維持し社員の健康を守ることができるようになる。

CBRE VIETNAMは、今後2年間のレンタルオフィスマーケットは、更に競争が激しくなると予測しており、オフィスビルのオーナーは、ビルの長所と短所を見直し、需要に応じたオフィスビルの最適化を目指す必要があるとしている。

出典:14/01/2021 VNEXPRESS
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