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ベトナムニュース【経済】ベトナムのEコマース市場、2025年にはASEAN第2位の規模まで成長か

(C) VNEXPRESS

LazadaのCEOであるジェームス・ドン氏によると、ベトナムのオンライン購買力はCOVID-19が過ぎ去り、物価が上昇しても衰えておらず、東南アジアで2番目に大きな市場になりつつある。

グローバル経済の大きなうねりの中でベトナムの消費者も一定のインフレ圧力を受けている。それに伴い、COVID-19の2年間で盛り上がっていたオンラインショッピングが今後、減衰するのではないかとの懸念が示されている。

しかし、LazadaのCEOであるジェームス・ドン氏から見ると状況は異なる。「将来について言えば、COVID-19が収束した後もベトナムの経済は依然として好調であり、オンラインショッピングが衰退する兆候は見られません。」とドン氏は、9月1日に開かれたシンガポールで開かれたフォーラムで話した。

e-Conomy SEA 2021レポートによれば、ベトナムのeコマース市場は、昨年130億USDに達し、2025年には390億USDに達するとみられている。そうなるとベトナムは、タイを抜きインドネシアについでASEANで2番目に大きなeコマース市場となる。

その他の最近の調査でも、COVID-19によって家に閉じ込もる必要がなくなり、インフレが進む中であっても、ベトナムのeコマースが活況であることが報告されている。

楽天インサイトグローバルが7月に公表した13か国13万4000人を対象としたインタビュー調査によると、ベトナムのオンラインショッピング利用者の47%が過去3ヶ月でオンラインショッピングの利用頻度が上がったと回答している。また32%の利用者が昨年と同じレベルでオンラインショッピングを利用していると回答している。

最近の統計総局のデータによると、2022年8月の小売・サービス業の売上高と成長率は、コロナ前の年よりも大きくなっている。2022年1月から8月までの総売上高は前年同期比で19.3%も増加しており、インフレによる影響を考慮したとしても、増加率は15.1%に達している。

「実際、消費者は常に買い物をする必要があります。」とドン氏は話す。現在の状況では、消費者はより価格の安い商品や小分けされた商品、詰め合わせのお買い得商品などを好んで購入する傾向にある。

そのため、一般的にオンラインの購買力は低下しておらず、ショッピングカートの中身が変化したに過ぎないといえる。また、パンデミック時のオンラインショッピングへの移行は、一時的なものではなく、長期的な習慣になりつつある。「消費者の新しい購買行動への変化がベトナムのeコマース市場の成長を加速させているのです。」とドン氏は指摘する。

ECサイトは、長年にわたって消費者にオンラインショッピングを定着させるために続けてきた投資を回収する時期に来ている。シンガポールで開催されたLazaMall Brand Future Forum(BFF)2022において発表されたLazada Sponsored Solutions(LSS)のレポートによると、57%のユーザーがオンラインショッピングサイトの検索ツールによって直接商品を検索する習慣があると回答している。

「我々のようなECサイトがSNSや検索エンジンを超えて、ユーザーが自分の好みの商品を探すためのチャンネルになりました。」とドン氏は述べている。

ベトナムでは現在、Shopee、Lazada、Tiki、Sendoという4つのECサイトが熾烈な競争を繰り広げている。COVID-19以前のベトナム国内の競争において後れを取っていたLazadaだったが、Lazada ThailandのCEOとして成果を上げた経験を持つジェームス・ドン氏のリーダーシップによって、現在は、ベトナム国内の競争の土俵に戻っている。

2021年初旬にLazadaは、ウェブサイトの月間ユーザー数でTikiを上回りShopeeに次いで2位に躍進した。Lazadaはこの地位を現在まで守り続けている。

上記の4社以外で、最近人気が高まっているのがTikTokだ。4月末に同社は、ベトナムで多数のユーザーを獲得した後、TikTok Shopというオンラインショッピングサイトを正式にスタートさせた。

ジェームス・ドン氏は、SNS企業が遅かれ早かれオンラインショッピングビジネスに参入してくるとの見通しを示した。最初の段階では、これらのSNSは、ファッションや化粧品などユーザーを引き付けやすい業種に絞って展開を進めるとみられている。

「しかし、当社のように水平展開されたECサイトには別の利点があります。」とドン氏は話す。それは、様々なカテゴリーで、様々な価格とサービスを利用できる点にある。「完成されたECサイトは、ユーザーにとってより魅力的なものになるでしょう。」とドン氏は自信を示す。

世界的にはEC業界への投資は減少傾向にあるとされるが、Lazadaグループのリーダーは、それほど影響を受けないだろうと主張している。実際、ベトナム市場でもLazadaは投資を進めている。

「近い将来、輸送能力と倉庫システムの改善に焦点を当てた投資活動を進める予定です。」とドン氏は話す。それに伴い、同社ではハノイオフィス拡大のために人材採用を進めている。

出典:10/09/2022 VNEXPRESS
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