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早わかり!ベトナム法律事情 Vol.62
映画の「T18」って何を指しているの?
ベトナムの映画作品レイティング

―― 最近、ベトナムで子供と一緒に映画館に行き、その際に「T13」、「T16」や「T18」等の記号が付された映画のポスターを見かけました。これらの記号は何ですか?

チー 映画を視聴できる方の年齢別のカテゴリです。上映する前に当局は映画を6つのカテゴリに分類します。

 具体的には、①P(あらゆる年齢が視聴可能)、②K(13歳未満は両親または保護者と一緒に視聴可能)、③T13(13歳以上限定で視聴可能)、④T16(16歳以上限定で視聴可能)、⑤T18(18歳以上限定で視聴可能)、⑥C(上映不可)です。

―― 映画製作者等は、映画を上映する際に、ポスター等に分類されたカテゴリの記号を付けなければならないのですか?

チー はい。Pのカテゴリ以外の映画については、映画製作者や映画館等は上映する際に、そのカテゴリを映画館等で表示する必要があります。また、映画を上映するに当たっては、視聴者の年齢と映画のカテゴリとの合致を確認しなければなりません。

 実は私は、T16の映画のチケットを買うとき、映画館のスタッフに身分証明書等の提示を求められたことがあります。年齢を確認するためですね。

―― なるほど。映画館が確認を怠り、視聴者がその年齢に合致しないカテゴリの映画を観た場合、映画館は罰金を科されますか?

チー はい。映画館等が視聴者の年齢に合致していない映画を配信したり、その映画を配信する場所に入所させる行為には、8000万VND(約49万円)までの罰金を科される可能性があります。実際に最近、この違反で罰金を科された映画館があるそうです。

Duong Thi Huynh Chi ユオン・ティ・フィン・チー
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスに勤務するベトナム弁護士。2018年ホーチミン市法科大学卒業。現在はベトナム弁護士として日系企業に法的アドバイスを提供している。