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【交通】多くのドライバーが勘違いしている追い越しルール

多くのドライバーは制限速度の上限で走行している場合は、後続車に道を譲る必要はないと認識しているが、法律上はそうではない。

VnExpressでは、『制限最高速度で走行している場合、追い越そうとしてくる車両に道を譲らずに左車線を走り続けてもいいのか?』というトピックについて2月27日から29日にかけてアンケート調査を実施し、約6000人が回答した。回答者のうち35%が道を譲るべきと回答し、65%が譲らなくて良いと回答した。

一部の自動車や交通ルールに関するフォーラムでも同様の調査が行われたが、いずれも譲らなくて良いが多数を占めた。50万人近くのフォロワーを持つベトナムの自動車と交通ルールに関するファンページであるTroll xeの管理者も同様の調査を実施し、50%以上が譲らないを選択したと話す。他の大手フォーラムであるOtofunやOFFBでは、この問題に関して意見が二分して激しい議論が起きた。では実際に法律上はどのように規定されているのだろうか?

ハノイ弁護士協会のダン・タイン・チュン弁護士は、この調査結果は、多くのベトナム人ドライバーが法律の規定を誤解していることを示していると述べた。今回のケースでは、法律では”追い越し車両に道を譲る義務がある”と規定されており、少数派の意見が正しいことになる。

具体的には2008年発行の道路交通法第14条により、後続車両が追い越しを求めてきた場合、安全条件が満たされていれば、前方の車両のドライバーは減速して後続車両が追い越しするまで道路の右側に寄らなければならず、追い越し車両を妨害してはならないと規定されている。一方で当然のことながら追い越しする車両は、前方に障害物が無く、追い越し予定区間で逆方向から車両が来ていないこと、前方の車両が追い越しをしようとしている兆候がなく右側に寄せていることなどの安全上の条件を確認したうえで追い越しする必要がある。

つまり今回のケースでは、ドライバーが左車線を制限最高速度で走行していたとしても、後続車が追い越そうとしてきた場合、法律の条件が満たされていれば、後続車に道を譲り、妨害してはならないとチョン弁護士は結論付けた。

「追い越してきた車が制限速度に違反しているかどうかのチェックは警察の仕事になります」とチョン弁護士は付け加えた。

議定123/2021号によれば、十分な安全条件が確保されているにもかかわらず追い越し車両に道を譲らなかった車両には200~300万VNDの罰金と1~3ヶ月の運転免許停止処分が科される。もし、事故が発生した場合には、2~4ヶ月の免許停止となる。

充分な条件が確保されているにもかかわらず後続車両の追い越しを妨害した場合、危険な事故が発生し、ドライバー自身はもとより他の交通参加者に身体的及び物質的損害を与えてしまう可能性があるのだ。

出典:29/02/2024 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載