2月11日、日本の福岡で第14回日・ASEAN防衛当局次官級会合が開催され、ベトナム国防省のホアン・スアン・チエン副大臣が出席した。
会議の議長を務めた日本の加野防衛審議官は、国際・地域の安全保障環境が不安定化する中で、日本はASEANの役割と団結を支持し、多国間協力に積極的に貢献すると強調した。会議では、ASEANと日本の国防協力強化のための様々な提案が議論され、「防衛協力強化のための日ASEAN大臣イニシアティヴ:ジャスミン(Japan-ASEAN Ministerial Initiative for Enhanced Defense Cooperation: JASMINE)」の重要性が再確認された。
チエン副大臣は、世界的な安全保障課題が増す中で、拡大ASEAN国防相会議(ADMM+:ASEAN Defence Ministers’ Meeting Plus)の役割を重視し、日本の多国間における安全保障協力促進への貢献を高く評価した。2024年にベトナムで開催された日ASEANサイバーセキュリティ能力構築支援プログラムでベトナム国防省は日本の防衛省と共同議長を務め、ASEAN諸国の安全保障能力強化に貢献した。
今後の協力について、チエン上将は、ASEAN-日本間のハイレベル対話の維持、南シナ海の安全確保、国際法に基づく平和的解決の促進を提案した。また、災害救助活動や平和維持活動など、JASMINEを通じた具体的な協力を拡大すべきだと指摘した。
チエン副大臣は、今回の日本訪問時にマレーシア、タイ、ラオス、カンボジアの代表とそれぞれ二国間会談を行った。
※記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。