ベトナム南部気象予報センターによれば、ホーチミン市と南部地域では、今後もしばらくは雨が降る可能性がある。
2月11日に南部で降雨が観測され、2月12日未明にもホーチミン市やベトナム南部の各省で季節外れの雷雨が観測された。これは南シナ海の低気圧が発達していることに関連しているとみられている。
ベトナム南部気象予報センターによると、ホーチミン市および南部地域では今後2~3日間(2月15日頃まで)異常気象による雨が続くと予想されている。
2月11日夜に南部で大雨が降った後、12日未明にもホーチミン市の各地で降雨が続いた。特に5区、6区、10区、11区などでは、雷を伴う比較的強い雨が15~20分ほど降り続いた。
ベトナム災害監視システムによると、今回の降雨で観測された雨量は以下の通り:
• ホーチミン市・ホックモン地区:46.6mm
• ロンアン省・ドゥクホア地区:24.2mm
また、南部気象予報センターによると、ドンナイ省(ビエンホア市、チャンボム郡、ヴィンキウ郡)、ビンズオン省(タンウエン町、ベンカット町、バクタンウエン郡、バウバン郡、フーザオ郡)、タイニン省チャンバン郡などでも降雨が観測された。
南部気象予報センターのレ・ディン・クエット部長によれば、今回の降雨は以下の要因によるものだ:
• 赤道低圧帯が北上し、北緯6~8度付近に位置しており、南シナ海の低気圧と連結している。
• 上空の気圧変動が南部の天候を不安定にしている。
• その影響で、日中は雲が多く、日差しが弱く、夕方から夜にかけて局地的に雷雨が発生する可能性が高い。
ホーチミン市では、今回の異常気象による雨が広範囲で発生し、今後数日間は雨が続く見込みだ。
クエット部長は、過去20年間(2005年~2025年)の気象データを分析し、2月の降雨は驚くほどの現象ではないと述べた。
実際、過去20年間のうち12年間で2月に降雨が観測されており、そのうち最も降水量が多かったのは2006年の72.7㎜で2月10日だけで66.1㎜の降雨が観測されている。一方で2013年と2018年は、降水量がそれぞれ0.1㎜と0.2㎜でほとんど降雨がなかった。
したがって、今回の2月11日夜から12日朝にかけての降雨も特に異常と言えるものではない。ただし、2月13日以降も降雨が予想されているため、2月の降雨量としては、過去20年でも高いものになる可能性がある。
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