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【法律】ホーチミンの飲食業界に衛生罰則強化案が波紋

マスクや帽子など衛生管理を徹底した飲食店の調理スタッフ
(C)THANH NIEN

食品衛生違反への罰則強化案が浮上

ベトナムの農業・環境省は、食品衛生に関する行政処分の罰金額を引き上げる案を提案している。これは、2018年の政令115号における罰則が抑止力として不十分であるとの指摘を受けたもので、具体的には、食品に直接触れる作業を行う者が帽子・マスクを着用していなかったり、長い爪を放置していたり、時計・ブレスレットなどの装飾品を身に着けていたり、食品加工エリアで喫煙・飲食・唾を吐くといった行為があった場合、罰金額をこれまでの100万~300万VND(約6000~1万8000円)から500万~700万VND(約3万~4万円)に引き上げるというものだ。

飲食店主たちの賛否両論

ホーチミン市内の飲食店主の間では、この提案に対する意見が分かれている。

3区で中部料理店を営むV氏は、「飲食業を営む上で、衛生管理は当然最優先事項ですが、調理時には手袋をしていますし、時計や指輪が直接食材に触れることは考えにくくく規定が少し細かすぎる気がします。また、調理場で喫煙したり唾を吐くといった行為は、個人の自覚の問題であり、法律で罰則を定めても、摘発するのは現実的ではありません」と話す。

10区で飲食店を経営するグエン・ゴック・フン氏も同様に、「調理者が手袋をしてさえいれば、指輪が食品と接触することはあり得ません」とし、「食品衛生の本質は原材料や調理環境の管理にあります」と指摘した。一方で、提案によって意識が高まることには一定の理解も示している。

前向きな受け止めも

一方で一部には、提案を前向きに受け入れる動きもある。1区の居酒屋マネージャーであるホー・ミン・ザイン氏は、「店では常にスタッフに衛生面の徹底を促しており、今回の規定は店舗内で実施可能な内容です」と話す。

同様に、10区のフォー店経営者T氏も、「現在も指輪などを外さずに調理している人が多く、習慣を変えるには時間がかかでしょう」としながらも、段階的に順応できると見ている。

顧客の反応:衛生への関心が高まる

農業・環境省の提案に対し、市民からは好意的な声が多く聞かれる。5区の屋台で食事をしていた常連客のリュウ・リーさんは、「帽子や手袋をして丁寧に調理する店に好感を抱きますし、不衛生な印象の店には行きたくありません」と話す。

「市民の健康意識は昔よりも断然高まっています。不衛生な食事は毒を口にするのと同じです」と述べる市民もおり、衛生管理が集客にも影響するという認識が広がっている。

店舗管理者:従業員指導と仕組み化で対応

3区の有名レストランのマネージャーによれば、罰則の有無にかかわらず、常日頃から衛生管理には万全を期しているという。「スタッフは帽子・マスク・手袋を着用し、装飾品も身につけないよう教育しています。これは、お客様に安心して食事を楽しんでもらうための基本だと考えています」と述べた。

8区の貝料理店の女性経営者も、「これまでも意識してきたが、今回の提案を機にさらに注意を払おうと思います」と前向きな姿勢を見せた。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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