ハノイ市警察は7月5日、ベトナムの著名なマフィアの部下だったとして知られている通称「ハイン・スー」、本名:グエン・ティ・ハイン(67歳)を含む5人を、資産強要の疑いで逮捕したと発表した。
警察によれば、ハインはかつて南部の暗黒街で名を馳せた犯罪組織の大ボス、ナム・カムの側近として活動していた経歴を持つ人物だ。ハノイ、ハイフォン、ホーチミン市の裏社会では「名のある姉御」として知られていた。
事件の発端は2019年5月、ハイン容疑者がハノイ市ドンダ区オーチョードゥア地区にある不動産の売買契約に関し、N.B.D夫妻と320億VND(約1.8億円)の手付金付きで土地と建物の譲渡契約を結んだことに始まる。当該不動産は当時、銀行に抵当として差し押さえられていた。
しかし契約後、D氏側が譲渡を履行できず、ハインは返金を求めるようになった。2024年6月以降、ハインは複数回D氏の会社を訪れ、「まず200億VND(約1.1億円)を返すよう」強く要求。しかしD氏は支払い能力がないと主張した。
そこでハイン容疑者は、共犯とされるチュン・ゴック・トゥン(54)とその娘チャン・アイン・トゥ、孫にあたるド・ハイ・ロンらと共に、7月1日夜から7月3日朝にかけてD氏の会社に居座り、外出を妨害する形で精神的圧力をかけていた。
警察は「今回の資産強要事件に関連して、ハイン容疑者によって被害を受けた可能性のある市民に対し、捜査への協力を求めている」とし、被害者はハノイ市警察PC02(住所:グエン・ヴァン・フエン通り62番地、ギアドー区)または担当捜査官ブー・ホン・リン氏(電話:0985-820-330)まで連絡するよう呼びかけている。
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