ホーチミン市の集合住宅火災で8人死亡
ホーチミン市トゥアンフー区にあるドックラップ集合住宅で発生した火災により、8人が死亡した事件で、犠牲者の1人である女性が火災の最中に妹へ助けを求める電話をかけていたことが明らかとなった。
この火災は7月6日夜に発生し、消火後の7日朝から消防と警察が現場を封鎖して、原因の調査を進めている。
犠牲となったのは、ファン・グエン・ドゥック・ズンさん(40歳)一家4人(妻ドー・チャン・ニャット・アインさん(38歳)、長男カンくん(11歳)、長女ニャ・アンちゃん(7歳))と、他4人の成人女性だった。
最後の電話「助けて、家が燃えてる…」
犠牲者ニャット・アインさんの妹であるドー・チャン・グエット・アインさんは、7日朝、遺体が搬送されたビンフンホア火葬場で取材に応じ、姉からの最後の電話について語った。
「夜10時過ぎに姉から電話があり、『助けて!家が燃えてる!』と叫ぶ声が聞こえました。その直後、電話が切れたんです」。
不安を感じたグエット・アインさんはすぐに夫とバイクで現場に向かった。道中、もう一度姉から電話があり、「助けて、熱い…子どもたちも逃げられない、すぐに消防に連絡して」と切羽詰まった様子で訴えてきたという。
約10分後に到着したが、すでに建物は炎に包まれており、中に入ることはできなかった。
一家は旅行から帰ったばかりだった
犠牲者のニャット・アインさんはホーチミン市出身で、夫のズンさんは地方出身だった。2014年からドックラップ集合住宅の1階に家族4人で住んでいた。住居は約55㎡、正面玄関が唯一の出入口であった。
ズンさんはイベント会社で、ニャット・アインさんは学校で教師として働いており、2人の子どもと共に穏やかな生活を送っていた。火災の前日には家族旅行から戻ったばかりだったという。
現場近くに住む住民の証言によると、深夜に爆発音と共に炎と黒煙が一気に立ち上り、1階から2階へと広がった。多くの住民は急いで階段から避難し、難を逃れた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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