路地裏での犯行、警察が迅速に容疑者を確保
ホーチミン市警察は、障がいを持つ宝くじ販売員から110枚のくじをひったくったとして、24歳の男を逮捕した。事件は7月20日夜、タンニョンフー街区内(旧トゥードゥック市)の路地で発生した。
容疑者はN.T.T(24歳)で、21日夜に身柄を拘束され、取り調べのため警察署に連行された。本人はすでに犯行を認めており、所持していた宝くじの束も押収されている。
被害者は障がいのある宝くじ販売員
被害者はQ.V.Nさん(44歳)。過去の交通事故により脳に損傷を負い、会話や歩行、日常生活に著しい障がいがある。Nさんはこれまで路上で宝くじを販売し、生計を立ててきた。
事件当時、夜の静かな通りを歩いていたNさんに対し、配車アプリのドライバー風の男が宝くじを買うふりを装ってバイクで近づいた。2分ほど会話した後で、突然男が宝くじの束を奪い、バイクで逃走した。驚いたNさんは「おい!」と叫んだが、あとを追うことはできなかった。
SNSで拡散された映像が突破口に
Nさんは警察に被害届を出していなかったが、事件の様子を記録した防犯カメラの映像がSNSで拡散され、社会的関心を集めた。この情報を受け、タンニョンフー街区警察はホーチミン市警察の捜査部門と連携し、事件の確認に乗り出した。
捜査により、事件は7月20日20時13分ごろ、カウザイ通り41番地の路地内で発生したことが確認された。警察は速やかに容疑者を特定し、21日夜には身柄を確保した。
捜査継続中、社会の連帯も問われる事件
警察は現在も動機や余罪の有無を含めた捜査を進めている。被害者が障害を持つ社会的弱者であったこともあり、SNS上では強い非難と共に、防犯体制の強化や地域社会の連携の必要性を訴える声が高まっている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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