ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

【社会】公務員の“ありがとうございます”に衝撃を受ける市民

(C)TUOI TRE

行政手続きに市民へ敬意が込められた社会へ─公務員の意識改革が鍵

丁寧な言葉に驚く声、住民の期待高まる

「お願いします。申し訳ございません。ありがとうございます」
このような言葉遣いが地方の行政窓口で交わされたことに対し、驚きと感動の声が寄せられており、市民からは「今後の行政はもっと透明で礼節あるものであってほしい」との期待が寄せられた。

「接遇」だけでなく、根本的な意識改革が必要

地方行政の専門家であるファム・ディ博士は、「単なる儀礼ではなく、社会全体が望むのは公務員の思考・態度・仕事の進め方の抜本的な変革です」と強調する。

「形だけの行政」からの脱却を

過去には、住民が申請や手続きは、市民が公務員に「お願い」しなければならないという雰囲気があった。また、行政手続きの重複手続きや形式主義、IT活用の不十分さなども課題でとされてきた。
これまで多くの政府職員は、「時間内に着席していれば任務を果たした」と捉える傾向があったが、現在は「市民満足度」が真の業績評価指標とされている。

「時間」よりも「仕事の質」で評価を

現在の行政制度は、「時間ではなく成果」「対応ではなく貢献」が求められる。勤務中の飲酒や私語、不要な集まりも厳しく禁止され、住民への誠実な対応が義務化されている。

国会議長も苦言、勤務態度の徹底を要請

最近、チャン・タイン・マン国会議長がカントー市の複数の行政センターを視察した際、「公務員は時間を守り、酒席を避け、職務を真剣に果たすべき」と厳しく指摘した。これは単なる注意喚起ではなく、服務規律の再構築を求める明確なメッセージである。

拡大する行政区域、多様化するニーズ

2025年7月1日の省と市の統合により、行政区域が拡大し住民も増加した。対応すべきニーズはますます複雑化している。机上対応だけでは住民に寄り添えず、行政が「遠い存在」となる懸念もある。

デジタル活用で「伴走型」行政へ

近年、行政改革の一環として、情報技術の活用や業務のデジタル化が推進されている。これにより、単なる手続き窓口ではなく、企業や住民に寄り添う「伴走者」としての行政が求められている。

厳格な勤務規律が求められる時代に

特に注目すべきは、「8時間勤務の徹底」「無断離席の禁止」「業務中の飲酒・交際行為の厳禁」といった具体的な勤務基準の導入である。
これは「朝に鞄を持って来て、夕方持ち帰るだけ」という旧態依然の勤務姿勢への明確な決別でもある。

市民の信頼が最終的な成果指標

一人の公務員の怠慢が、行政全体の信頼を損なう時代となった。SNSや行政通報窓口を通じて、住民はリアルタイムにフィードバックを発信できる。公務員一人ひとりの振る舞いが、社会全体の行政評価に直結するようになっている。

「奉仕の責任」を自覚し、変革の主役に

新しい時代の公務員には、単なる職務遂行を超えた使命感が求められる。法律やITに精通し、現場に即応できる柔軟性、そして「市民満足」を第一とする姿勢が重要だ。

行政改革は「行動」ではじまる

行政改革は口先のスローガンではなく、日々の対応、言葉遣い、判断力といった具体的な行動の積み重ねで実現される。
住民が「当たり前のように敬意をもって扱われている」と実感したとき、真の意味での信頼ある行政が形成される。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN