2025年7月1日より、ベトナム公安省による新しい通達「第51号/2025(通達79号/2024の改正)」が施行され、全国の行政単位再編に伴い、自動車・バイクの登録手続きが大幅に簡素化された。
実際にホーチミン市内の各地区警察での車両登録の実態を確認すると手続きはスムーズに進み、以前のような長蛇の列は見られなかった。
スマホで完結する時代に
ビンロイチュン街区(旧ビンタン区の一部)に住むグエン・タイン・ニャンさんは、早朝から車の所有権移転のために警察署を訪れたが、交通警察から「VNeID」アプリで全手続きが可能と案内されて驚いたという。
「スマホで簡単にできるなんて知りませんでした。申請内容も分かりやすく表示されてますし、足りない書類もすぐ確認できました」とニャンさんは語る。
同様に、タンディン街区に住むグエン・バン・カンさんも国家公共サービスポータルを通じて車両登録手続きを行い、「ほんの数分で完了しました。並ばずに済むし、交通費や時間も節約できます」と話した。
書類もスマホで完了、VNeIDが新スタンダードに?
バイクの名義変更に訪れたルー・ダン・コアさん(30歳)は、事前に書類を整えて警察署に向かったが、「もし購入者がホーチミン市内にいれば、VNeIDだけで名義変更ができる」との説明を受けた。
「初耳でしたが、スマホで済むなら圧倒的に便利ですね。今後は無駄な移動や公証費用も減りそうです」と話してくれた。
毎日数百件の申請、今後はさらなる拡張も
現在、公共サービスポータル経由での名義変更申請は1日あたり数百件にのぼり、利用者の増加が見られる。一方で、テクノロジーに不慣れな人々への支援が今後の課題となっている。
ホーチミン市交通警察は、「各申請所で職員による直接支援を強化し、VNeIDにさらに多くの行政サービスを統合する予定だ」としており、車両登録に限らず、日常のあらゆる行政手続きを一元化していく方針を明らかにした。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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