外相会談で停戦合意への支援姿勢を明言
2025年7月29日、バンコクにてファン・タイン・ソン副首相兼外務大臣は、タイのマリス・サンジアンポンサ外相と会談を行い、タイとカンボジア間の停戦合意履行に向けてベトナムが積極的に支援する用意があると表明した。
ソン副首相は、この取り組みは、ASEANの友好と団結精神に基づき、地域と両国の長期的利益に資するものであると強調した。
戦略的パートナー関係の深化を再確認
両国の外相は、ベトナムとタイの関係が包括的な戦略的パートナーシップへと正式に格上げされたことに満足感を示した。
また、7月初旬の第58回ASEAN外相会議(マレーシア)での会談を受け、第4回ベトナム・タイ合同閣僚会議の成果の実行や、2026~2030年の行動計画の早期策定に向けた方針を確認した。
「三つの連結」構想と新分野の協力拡大へ
両国は、「三つの連結戦略(インフラ、経済、人的資源)」の実現に向けた合同作業部会の早期設置に合意した。また、科学技術、デジタル経済、グリーンエネルギー、再生可能エネルギーなどの新分野での協力にも期待を寄せた。
経済分野での協力深化を確認
マリス外相は、経済・貿易・投資が両国関係の明るい焦点であると述べ、ベトナム政府に対してタイ企業の投資活動への支援継続と課題解決を要請した。
また、両外務大臣は、企業間のビジネス拡大、市場アクセスの円滑化、および二国間貿易額を250億米ドルに引き上げるという目標に向けて取り組む姿勢を確認した。
停戦合意の背景とベトナムの立場
マリス外相は、マレーシアのプトラジャヤにて7月28日に行われたタイとカンボジア両首相の会談の成果として、7月29日からの停戦合意に達したことを報告した。
これに対し、ファン・タイン・ソン副首相は、ベトナムは両国を「親しい友人」とみており、今回の問題に深く関心を寄せていると述べ、武力行使の回避、国際法とASEAN憲章、TAC(東南アジア友好協力条約)に基づいた平和的解決を希望した。
さらに、ベトナムはこの合意の履行と平和的協力の実現に向け、前向きな役割を果たす用意があると明言した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN