単独登山で消息を絶つ
カインホア省で登山中に行方不明になっていた男性N.B.K.Cさん(23歳)が、捜索6日目に遺体で見つかった。Cさんは8月4日午後、ホアングーソン山に単独で登頂を目指して出発した後、消息を絶っていた。
最後の手がかりは同日夜に友人へ送られた山頂での写真であり、その後、家族は連絡が取れなくなった。Cさんのバイクは、山麓のドースアンホップ通りに住む住民宅に駐車されたままだった。
懸命の捜索活動
8月5日朝、友人らが山に入り捜索したが発見できず、同日午後、消防・救難救助隊が出動。車両と7名の隊員を派遣し、本格的な捜索を開始した。
6日から10日にかけ、カインホア省、ハノイ市、ホーチミン市、ダクラク省などから集まった経験豊富な登山家など数百人が捜索に加わった。捜索隊はドローン、警察犬、位置特定装置を使用して、急斜面や断崖、深い渓谷、密林をくまなく探索した。山頂周辺、標高927mの峰へ向かう沢、カムラム方面の岩場も徹底的に確認された。
山頂近くの渓谷で発見
懸命の捜索の結果、8月10日午後、ナムニャチャン街区にあるホアングーソン山の山頂付近の渓谷で、Cさんの遺体が発見された。警察は現場を保全し検視を行った後、遺体を山から搬出した。現在、事故原因の調査が進められている。
家族と市民の祈り届かず
行方不明の報はSNSでも大きな注目を集め、多くの人々が無事を祈っていた。母親のファン・ティ・ロアンさんは家族と共に山麓で捜索活動を見守り続けたが、奇跡は起きなかった。
危険性高い無許可登山
この事故は、無許可での登山がもたらす危険性を改めて浮き彫りにした。ニャチャン市周辺のコーティエン山やホアングーソン山は急峻な断崖や分かりにくい登山道が多く、観光登山は主に個人の自己判断で行われている。現在、この地域には管理機関が存在しないため、事故時の救助活動は困難を極める。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN