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【経済】FTSE、ベトナムを新興市場に格上げ

ベトナムの株価を示す電光掲示板
(C)TUOI TRE

英フィナンシャル・タイムズ社系指数会社「FTSE Russell」がベトナムを「フロンティア市場」から「新興市場(セカンダリ・エマージング)」へ格上げしたことを受け、海外資金の大規模流入が予想されている。
HSBCの世界投資調査部門は、今後ベトナム市場に34億~104億USD(約5,000億~1兆5,000億円)の外国資金が流入する可能性があると試算した。

2026年9月に正式格上げ、ベトナムの国際的地位が一段上へ

格上げは2026年3月の中間評価を経て、2026年9月21に正式に発効する予定である。
HSBCベトナムの証券サービス部門ディレクター、ゲイリー・ハロン氏は「これはベトナムの国際的地位の高まりを示す重要な節目だ」と述べ、短期的な不安定要因を乗り越える力があると評価した。

同氏はまた、「フロンティア市場」というラベルが外れることは、投資家の信頼と市場心理に大きく影響し、長期的な経済発展の軌道を変える可能性がある」と指摘。さらに、ベトナムが特定の貿易相手国への依存を減らす一助にもなるとの見方を示した。

外資流入は「一気に」ではなく「段階的に」

HSBCの見通しに対し、FIDT投資顧問会社のハー・ヴォ・ビック・バン氏は冷静な見方を示した。
「格上げは確かに市場にとって追い風だが、海外資金が即座に流入するとは限らない」と述べ、ETFやグローバルインデックスファンド、アクティブファンドなどの投資プロセスには一定の時間差があると説明した。

また、各ファンドは流動性や情報開示基準を確認したうえで段階的に投資を進めるため、資金流入は「洪水のように一気に押し寄せる」ものではなく、「少しずつ流れ込む」形になると分析した。

ベトナム株式市場、10月以降は銘柄間の格差拡大へ

証券会社Vietcapは、FTSE Russellの格上げを受け、2025年10月後半以降、業績発表期に銘柄間の動きが一層明確になると予測している。
格上げ効果は、2023~2025年に外国人投資家が売り越した約90億USD分の影響をある程度相殺し、新たに60億~100億USD規模の外資を呼び込む可能性があるとした。

地域内で依然「割安」な評価水準

2025年9月末時点で、ベトナムの代表株価指数VN-Indexの12カ月先行P/E倍率は16倍。これはフィリピン(10.1倍)やタイ(14.7倍)より高いが、インドネシア(19.6倍)より低く、地域内では相対的に割安で魅力的な水準にあるとされている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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