10月15日、ラオスにおいてベトナム・ラオス・カンボジア3国の国防相が会談し、3国軍による共同救助・救難訓練を視察した。
この訓練は三ヵ国の軍による第4回目の共同演習であり、ラオスが主催するのは今回で2回目となる。テーマは「自然災害による洪水や土砂崩れの被害からの救助・救難活動」である。
訓練には、ラオスのチャンサモン・チャニャラート副首相兼国防相が出席。
ベトナムからはファン・バン・ザン国防相、カンボジアからはティア・セイハ副首相兼国防相がそれぞれ代表団を率いて参加した。
洪水・土砂災害を想定した実動訓練
洪水被災者の救助活動では、三ヵ国の軍がボートや無人航空機(ドローン)を用いて捜索を実施。
また、住宅や木の上など孤立した地域に取り残された人々の救助、流されて負傷した人の応急手当、野戦病院への搬送などの場面を再現した。
土砂崩れ被災地での訓練では、被災者の情報収集・安否確認、負傷者の救助や治療、死亡者への対応、重傷者のヘリ搬送などが行われた。
三ヵ国の国防相が今後の協力を確認
同日、ラオスの首都ビエンチャンで三ヶ国の国防相会談が開かれ、今後の防衛協力について協議が行われた。
三ヵ国は、これまで以上に緊密な連携を維持し、いかなる敵対勢力にも三ヵ国のいずれかの領土を侵犯させないという立場を確認した。
また、国防相・軍指導者レベルでの定期会合や情報共有を継続し、国境管理の協力を強化して「平和・協力・持続的発展の国境」を構築することで一致した。
さらに、感染症対策や災害救助、越境犯罪対策などの「非伝統的安全保障分野」での共同演習や経験共有を進めること、若い世代への三ヵ国の歴史的絆の教育を重視することでも合意した。
三ヵ国は今後、ASEAN防衛大臣会議(ADMM)やADMMプラスなど地域・国際の多国間枠組みでも共通の立場を維持し、ASEANの団結と中心的役割を支持していく方針である。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN