15日夜、ダラット市中心部で停車中のタクシーが突如出火し、運転手が車内に取り残される事故が発生した。現場近くのホテル警備員とスタッフが消火器を手に駆けつけ、間一髪で救出した映像がSNSで話題となっている。
ゴルフバレー・ホテル前で発生した火災
事件が起きたのは10月15日午前9時40分ごろ。ラムドン省ダラット市スアンフーン街区にある「ゴルフバレー・ホテル」前に停車していたタクシーの車内から突然煙が上がった。
警備員が異変に気づき、すぐにホテル内から消火器を持ち出して現場に駆けつけた。車内には運転手が閉じ込められており、火がまわり始める緊迫した状況だった。
スタッフ総出での連携消火と救出
ホテル運営会社ゴルフバレー投資サービス社の内部管理責任者グエン・バン・トー氏によると、最初に火災を発見したのは警備員のレ・グエン・アイン・グエン氏(30歳)だった。
彼は直ちに館内に駆け込み、ベルスタッフのグエン・タン・トアン氏(33歳)と共に消火器を持って戻り、車両に近づいた。
同時にチャン・タイン・ハイ支配人が他の従業員と通行人に協力を呼びかけ、車内に閉じ込められていた運転手を救出した。
SNSに投稿された映像には、2人の市民が車のドアを開けて運転手を引き出す様子が映っている。火が運転手の衣服に燃え移ると、グエン氏とトアン氏は即座に消火器で消火。さらに別の若者も車内に入り、火の勢いを抑えた。
運転手は重傷、迅速な対応が命を救う
火は数分後に完全に鎮火し、運転手は救出されたものの全身に重いやけどを負った。幸い車内には乗客はいなかった。
ホテルの支配人はすぐに救急車を手配し、被害者をラムドン省総合病院へ搬送。その後、より高度な治療を受けるためホーチミン市の病院へ転送された。
被害者はN.Tさん(55歳、ダラット市スアンフオン区アンソン地区在住)と確認された。
英勇な市民の行動に称賛の声
警察が現場を封鎖して原因を調査する中、現場の映像を見た市民からは「命を懸けた勇気ある行動だ」「一瞬の判断が人命を救った」と称賛の声が相次いでいる。
ホテル警備員や市民の迅速な対応がなければ、さらに大きな悲劇になっていた可能性が高いとみられる。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN