トー・ラム書記長、米国戦争長官と会談
11月2日午後、ベトナムのトー・ラム書記長は米国のピート・ヘグセス国防長官と会談した。
トー・ラム書記長は、両国が国交樹立30周年とベトナム戦争終結50周年を迎えるこの時期における同長官の訪問を歓迎した。今回の訪問は、両国が歩んできた長い和解の道のりを象徴し、現在のベトナムと米国による「包括的な戦略的パートナーシップ」が信頼性、実質性、持続性を深めていることを示す重要な出来事である。
トランプ大統領への親書と訪越招待
トー・ラム書記長はこの機会に、ドナルド・トランプ米大統領への親書を託すとともに、トランプ大統領夫妻が早期に訪越するよう招待した。
また、トー・ラム書記長は「ベトナムは常に米国を最も重要なパートナーの一つとみなし、両国民の利益のために、幅広い分野での二国間協力を強化していきたい」と述べた。
平和促進への評価とベトナムの役割
トー・ラム書記長は、トランプ大統領の国際的な和平推進への努力を高く評価し、ベトナムが地域および国際社会の問題解決に向けて、積極的かつ責任ある「平和の架け橋」としての役割を果たす用意があると強調した。
さらに、米国がベトナムの独立・主権・領土保全および外交・国防原則を尊重したうえで、実質的な国防協力を推進し、戦略的信頼を深め、地域の平和と安定に貢献することを希望した。
戦争の残滓処理での協力継続を要請
トー・ラム書記長は、米国が引き続き、戦争の後遺症対策でベトナムを支援するよう求めた。具体的には、ダイオキシンの除染、地雷・不発弾の処理、障がい者支援、戦没者遺骨の捜索・鑑定などの分野である。
トー・ラム書記長は、「これらの協力は深い人道的意義を持つだけでなく、過去の傷を癒やし、善意と信頼を強め、長期的な協力の未来を開く重要な基盤である」と述べた。
米国、支援継続を表明
ヘグセス長官は、ベトナム北部・中部の洪水被害に対し、米政府を代表して哀悼の意を表したうえで、「米国は包括的な戦略的パートナーシップを重視し、強く、独立し、自立した繁栄するベトナムを支持する」と強調した。
同長官は、米国が今後もベトナムの能力向上と国防産業の近代化を支援し、高度人材育成プログラムの拡大にも取り組む意向を示した。
ビエンホア・ダナンでの協力を高評価
また、同長官は、ビエンホア空港やダナン空港でのダイオキシン除染事業など、戦争の残滓処理における顕著な成果を評価し、「これらは両国の和解と協力の象徴である」と述べた。
米国の国防省は今後もベトナム国防省と緊密に連携し、進行中のプロジェクトを完遂させるとともに、双方のニーズと能力に応じた新たな協力分野の拡大を目指すとしている。
「実質的で持続的な協力の新時代へ」
最後に、トー・ラム書記長は「両国指導者の決意により、ベトナム・米国関係は実質的で持続的な協力の新時代へと進む」との確信を示した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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