アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席中のベトナムのルオン・クオン国家主席は、10月31日午後、日本とニュージーランドの首相、パプアニューギニア、ペルー、香港(中国)の代表団団長とそれぞれ短時間の会談を行った。
ベトナムの国際的地位を高く評価
各国首脳は、国際舞台におけるベトナムの存在感と役割が高まっていることを評価し、経済・社会の発展や改革・刷新の成果に深い印象を示した。
各国は、経済、貿易、科学技術、デジタル転換、グリーントランスフォーメーションといった分野において、ベトナムと互いの強みと需要に基づく実質的かつ効果的な協力を強化することで一致した。また、気候変動、自然災害対策、食料安全保障、サイバーセキュリティなどの共通課題への対応でも連携を深めることで合意した。
日本の高市首相と会談、関係深化を確認
日本の高市早苗首相との会談で、ルオン・クオン国家主席は、ベトナム指導部からの祝意を伝え、高市氏の首相就任を祝福した。
高市首相は、日本が引き続きベトナムとの「包括的な戦略的パートナーシップ」を重視し、より深く、効果的な関係を築いていく意思を強調した。高市首相は、近年のベトナムの改革・発展を称え、近くベトナムを公式訪問する意向を示した。
習近平国家主席とも会談、信頼関係強化で一致
同日午後、ルオン・クオン国家主席は中国の習近平国家主席とも会談を行った。
両首脳は、両国関係および両党間の関係が近年良好に発展していることを評価し、今後も高官レベルを含む交流を継続し、政治的信頼を強化し、実質的な協力と国民交流を拡大することで一致した。
ルオン・クオン国家主席は「ベトナムにとって中国との関係発展は客観的な要請であり、外交政策上の最優先事項である」と強調した。今後の首脳往来や理論交流を促進し、各分野での互恵協力を拡大することを提案した。
中国側も協力深化に前向き姿勢
習近平国家主席はベトナムの提案を支持し、「中国はベトナムとの関係を極めて重視している」と述べ、党間の理論交流メカニズムを活用し、各分野での協力をさらに深めていく考えを示した。
また、両首脳は海上問題や地域・国際情勢についても意見を交わし、意見の相違を適切に管理しつつ、地域の平和・安定・発展を維持することで一致した。
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