インテージベトナムは、毎月生活者(200サンプルほど)のデジタル動向を調査している。今回は、ベトナムにて新型コロナが第1波中の2020年6月と、第2波後の2020年9月時点での比較分析をしてみた。
分析項目は「EコマースやEウォレットを毎日利用している人」の割合で、年齢別に比較した。結果、19~22歳はEコマースが25.6%→28.9%と微増、Eウォレットは30.2%→20.0%と減少。23~30歳はEコマースが29.9%→38.4%と増加、Eウォレットは21.8%→20.9%と維持。
31歳以上は傾向が異なり、31~38歳はEコマースが42.0%→16.7%、Eウォレットは32.3%→13.3%と激減。39~45歳もEコマースが38.5%→14.3%、Eウォレットも30.8%→14.3%の激減となっている。
つまり調査の結果、23~30歳では「Eコマース」も「Eウォレット」も維持・成長しており、今後もデジタル分野は20代をメインとした動きが予想される。また、19~22歳でも「Eコマース」が微増していることにより、若年層を中心に新型コロナ後も伸びる分野と思われる。
利用しているEコマースは「Shopee」(72.8%→73.1%)が相変わらずトップ。しかし、9月になると、2位が「Tiki」(52.8%→45.1%)から「Lazada」(52.2%→52.8%)に逆転した。また、利用しているEウォレットも「MoMo」(62.2%→62.6%)が相変わらずトップであるが、2位が「AirPay」(30.6%→28.6%)から「ViettelPay」(29.4%→31.9%)に逆転している。
ユーザーの中心が20代のため、この分野は常に変化する若い世代へのアプローチを続けていくことが生き残りの戦略であろう。