飲食店内で食事をする場合、全ての人が5Kルールを遵守し、見知らぬ人と接触に注意する必要がある。飲食店側も専門科のアドバイスに従って換気対策を行い、パーテーションを設置する必要がある。
ベトナム公衆衛生イベント緊急対応センターのチャン・ダック・フー顧問は、個人の観点からは、各自が自分自身とコミュニティを守るために注意深く行動する必要があると指摘する。そのためにはマスクを着用し、殺菌を行い、距離を確保し、密集を避け、医療申告をおこなうという5Kルールを遵守する必要がある。5Kルールは、会議に出席する時、買い物に行く時、公共交通機関を利用する時、配達員から商品を受け取るときなどあらゆる場面で実施する必要があるルールだ。
フー顧問は、ウイズコロナの生活では、外出は極力控え、レストラン、カフェ、人が集まる場所を訪問することは極力避けるべきだと強調する。レストランへ行った場合は、見知らぬ人や感染リスクの高い人との接触に注意し無ければならない。各自で小型の殺菌消毒スプレーを持参し、ゴーグル付きのマスクを着用して、必要ないものには極力触らないように注意する必要がある。
家に帰ったら服を着替えて石鹸で良く手を洗わなければならない。持ち帰った食品は容器を捨てるか、表面を消毒してから冷蔵庫に保管する。
COVID-19は、呼吸器官に飛沫が付着することで感染するので、依然として、近距離や密閉した空間での接触、ウイルスが付着した物体を触った手で鼻や口を触る行為には高いリスクが存在する。特に気温の下がる季節では、店舗は密閉され、顧客は狭い空間に集まり、湿度が高くなるので、感染リスクがさらに高くなる。
レストランの場合、安全に活動を再開させるためには、まず室内の換気をおこなう必要がある。「nCoVの感染を防ぐためには換気対策は非常に重要です。」とフー顧問は話す。常に店内を掃除し、出入り口のドアを窓を開けて換気を良くする。出入り口のドアを開放して、窓を開け、扇風機を使用すると換気が改善される。最大限外気を取り入れるように工夫する必要がある。
換気の問題については、感染症協会のグエン・ホン・ハー医師もその重要性を何度も強調している。ハー医師は、換気こそが最も効果的な対策だと説明する。多くの研究によりnCoVが閉鎖された空間で空気中に素早く拡散することが判っている。飛行機、車、病室、会議室、バー、カラオケなど換気があまりできな密閉された空間では、飛沫が出口を求めて空気中を浮遊し続ける。それらは煙草の煙のように素早く蓄積され、結果的にその空間にいる人々の感染リスクを非常に高くする。
「したがって、換気対策が長期的なnCoV撲滅方法です。レストランは、店内飲食による感染リスクを低減させたい場合は、最大限の換気対策を実施する必要があります。」とハー医師は話す。
フー医師によると、換気以外にレストラン側は、定期的にドアノブ、階段の手すり、エレベーターのボタン、電話、机、いす、食器などの消毒をおこなう必要がある。共有される設備と提供される器具は常に清潔に消毒するか、定期的に交換する必要がある。再利用するナプキンやテーブルクロスは、必ず洗濯してから提供する。
人の手が触れる可能性のあるトイレの便座、ドアノブ、蛇口、洗面台、ソープディスペンサーなどの表面は、常に清潔にしておく。厨房エリアの消毒殺菌も通常よりも念入りに実施する。消毒剤を使用する場合は、食品の表面に接触しないように注意する必要がある。
レストラン内では、F0を追跡できるように入り口にQRコードを設置して、顧客にスキャンをお願いする。各テーブルには、パーテーションを設置した方が良い。特にレジの近く、バーカウンター、レセプションなど顧客が2mの距離を確保するのが難しい場所にはパーテーションを設置する必要がある。各テーブル間の距離も2m以上を確保し、出来るだけ屋外席にする方が良い。
人々が密集しないように8人以下のグループは多くのテーブルに分散させることを推奨する。出来るだけ同じグループの人同士を近づけて、他のグループとの接触を避けるようにした方が良い。子供の遊び場、ダンスフロア、カラオケなどを併設している場合は、使用を制限するか使用停止を検討するべきである。
ビュッフェなどのセルフサービスレストランの場合、顧客用に手洗い消毒液を提供する必要がある。スタッフはフェイスシールドを必ず着用し、顧客にも着用を推奨する必要がある。
出典:27/10/2021 VNEXPRESS
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