インテージベトナムは旅行に関する調査(ハノイ・ホーチミン市、20~39歳:100人)を2020年11月に実施した。
まず「旅行したい地域」の回答は、ベトナム国内(75%)、日本(70%)、韓国(51%)がトップ3であった。つまり、海外では日本がトップで韓国が2番手となった。「日本」と回答した中で属性分析をすると、ハノイ(74%)、男性(73%)、30~34歳(73%)、世帯月収10万円以上の富裕層(71%)に高い特徴があった。一方、「韓国」の属性分析では、ハノイ(54%)、女性(59%)、25~29歳(59%)だった。
このことから、地理的に近いハノイ側のほうが日本や韓国への旅行意向が高いとわかる。ただ、中年層男性の富裕層は日本へ、韓国ドラマや音楽などの影響か若い女性は韓国への意識が高い。
次に、「日本に旅行するときの興味」に対しては、食べ物(76%)、観光(74%)、伝統文化(68%)の順であった。「食べ物」の属性分析をすると、ホーチミン市(79%)、20~24歳(79%)、35~39歳(92%)、富裕層(80%)に高い特徴が見られた。また、「観光」と回答した中では、ハノイ(75%)、女性(76%)、25~29歳(80%)となり、「伝統文化」との回答では男性(75%)が多く見られた。
これらの結果から、日本の「食べ物」は老若男女を問わず人気なので、新型コロナ禍では本場の和食をベトナムで提供すると受け入れられそうだ。また、「観光」や「伝統文化」にも興味を持つ人が多いとわかる。こちらは体験型のイベントを開催してはいかがだろうか。